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「振り返っては行けないよ 」
「うん……」
2人の少年少女が手を繋ぎ、こちら側とあちら側の狭間に立っている
アレはハクじゃない
あんな顔する人を私は知らない
人違いだ────
戻ってあの婆々様の元にでも行こう
「さよなら……“ハク”」
風が止む
ハクという言葉だけが頭の中で反響する
あの小娘今……ハクと言ったか
やはり人違いなどではなく、ハクと少女は名残惜しそうに手を離した
ハク……ハク……？
「……ぁ…………」
声が出ない
この私が萎縮している
ハクという二文字が喉に突っかえて痛い
なんでそんな顔をするの
私はここに居るのに……私を見てくれやしないの？
息が荒くなる
さっきの少女を追う
目にも止まらぬ風の早さで
「…………止まりなさい」
本当はこんな所まで私たちのようなこちら側の者は来ては行けない決まりだけど、そんなこと知らない
また罰を貰ったっていい
「誰……」
パッとしない子
私の足もとにも到底及ばない
「小童……人間だな」
「あなたは違うの？」
「一緒にするでない！……貴様の様な虫と一緒にするな！」
自慢の髪が乱れる
目の前の人間は訳が分からない様子で、キョロキョロしている
そのまま後ろを振り向きダルマになればいいのに
けれどこの人間はハクの言いつけは守ってる
それがまた嫌だ。気に食わない。
「ごめんなさい……あなたが何で怒ってるか、私……分からない
私は千尋。あなたは？」
「ハクとどういう関係なの」
ハク？と首を傾げる千尋という者
「ハクは……恩人かな」
「恩人……ですって？
お前のようなものをハクが助けたと言うのか！」
「うん……」
「それだけではないな
話せ、全て話せ！」
髪を結ってあったかんざしを抜く
そうすれば自然のごとく髪が落ちる
「それだけだよ！
さっきから何なの⁉いきなり過ぎて分かんないよ！」
「ウソツキ……」
「え？」
「ウソツキウソツキ‼
嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘‼
だってハクのあの目は。あなたを見る目は愛する人を見る目だったもの‼」
「‼そんなの……知らないよ！」
赤くなりながら答える人間
イライラする
この女は私からハクを取ろうというの？
こんないいところなんて一つもないような女に、私は私は……
「消えて……」
「え……」
「居なくなって‼」
かんざしが真っ赤に染まる
私の自慢の髪も顔も可愛くない
ハクは私だけのものなの……
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アミ(プロフ) - え、待って、めちゃくちゃ面白いです〜！天才ですか!?続き楽しみにしています！ (2021年8月24日 20時) (
レス) id: d1ce3b19d9 (このIDを非表示/違反報告)
GATTO(プロフ) - 頑張ってください！応援してます！！ (2017年2月2日 7時) (レス) id: 44c71826f0 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - GATTOさん» げ･･･そうなんですか。何事も全力で頑張っていくことを努力します！ (2017年1月30日 23時) (レス) id: bcc8f6a5f1 (このIDを非表示/違反報告)
GATTO(プロフ) - 来年受験生ですか！来年度の生徒はきっと大学入試が大変なことになってそうですが、頑張ってください！高校入試なら倍率に気をつけて！！私みたいに遊んでちゃダメですよ！w更新楽しみにしてます。 (2017年1月30日 23時) (レス) id: 44c71826f0 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - GATTOさん» 私も来年受験生です(><)少しでも励みになれているのであればとても光栄な限りです！ (2017年1月30日 23時) (レス) id: bcc8f6a5f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パール
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pearl12261/
作成日時：2016年10月6日 17時
