4章.ウワサの正体 ページ16
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何の変哲も無い朝
薄ら明るい空が冷たく海を照らしている
朝早くから私の仕事は始まる
逆に言えば夕方さえすぎればこちとら何もすることは無い
あとは上のもんが取り仕切るからだ
｢ほら千、起きな……｣
｢あんたバカね｣
一番奥の空いている隙間
すぐ前までは涙を流しながら寝ていた小さい人間の子が占領していた場所だ
｢うるさいよ………｣
｢見てて痛いからさっさと辞めてよね｣
｢おいてくよー｣
｢今行くー！｣
私はボケっと着替えることもせずにその一角を見つめる
｢今頃あっちで上手くやってのかな｣
｢リンー！早くー‼｣
｢はぁーい！｣
昨日のA様が千を知っていること
そして気に止めてることがとても気がかりだ
ハク以外興味の無いあのお姫さんがわざわざ騒がしい裏の職場まで降りて来てまでってのはどうも放っておけない
｢リン。あんた前向いて歩かないと───｣
───ｺﾞﾂﾝｯ
｢いったぁーーーっ⁉｣
｢ぶつかるよって……遅かったね｣
考え事にのめり込めすぎて普段寝ぼけてても通れるまで通り続けた道で鼻をぶつけてしまうという失態
｢もぉー最悪だ……｣
｢元気だしなっ
どうせあのウワサもどっかの嘘つきカエルあたりが流したデマだよ｣
｢ウワサ？｣
｢何知らないの？｣
ぶつけた鼻をさすりながら仕事仲間の質問に頭をひねる
｢あぁ……番台蛙がエツコと出来たとか？｣
｢え‼そうなの⁉｣
｢ち、ちがうよな……｣
｢その話も後で聞くとして、私が言ってる噂は“千”のウワサだよ｣
｢きかせてくれ｣
エマはキョロキョロと周りを伺ってから、こっちっと狭い廊下に移動する
｢もうけっこう広まってるけどさ、千がA様にやられたって話だよ｣
｢え……？｣
｢まっウワサだからさ
そんな訳ないよ｣
｢そうだよな……｣
｢エマー！早く来て！番台がうるさいから！｣
｢わかったー！
あんまり本気で捕えない方がいいよ
でどこも分からないしね｣
そんな事言われたって昨日のことがあってからそんなこと言えない！
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アミ(プロフ) - え、待って、めちゃくちゃ面白いです〜！天才ですか!?続き楽しみにしています！ (2021年8月24日 20時) (
レス) id: d1ce3b19d9 (このIDを非表示/違反報告)
GATTO(プロフ) - 頑張ってください！応援してます！！ (2017年2月2日 7時) (レス) id: 44c71826f0 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - GATTOさん» げ･･･そうなんですか。何事も全力で頑張っていくことを努力します！ (2017年1月30日 23時) (レス) id: bcc8f6a5f1 (このIDを非表示/違反報告)
GATTO(プロフ) - 来年受験生ですか！来年度の生徒はきっと大学入試が大変なことになってそうですが、頑張ってください！高校入試なら倍率に気をつけて！！私みたいに遊んでちゃダメですよ！w更新楽しみにしてます。 (2017年1月30日 23時) (レス) id: 44c71826f0 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - GATTOさん» 私も来年受験生です(><)少しでも励みになれているのであればとても光栄な限りです！ (2017年1月30日 23時) (レス) id: bcc8f6a5f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パール
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pearl12261/
作成日時：2016年10月6日 17時
