あたしの声、聞こえる？２

…怖かった。 ページ37

チャンミンをタクシーへ送ったであろう同僚が戻ってきた。

…ぎゅーっ。
抱きついてみた。

同僚「A！？」

…怖かった。

何があったか、イマイチわからないから、
泣くとかそんな気分にもならないけど。

…怖かった。

そんなあたしの様子に気遣ってか、
同僚は、あたしをはねのけたりしないで、
そのままでいてくれた。

同「チャンミン、映画出るんだってね。」

「あー、あれ観たいなー。」

同「今回は、その宣伝で来てたらしいよ。
ちゃっかりこんなのくれたよ笑」

そういいながら、あたしに紙切れをくれた。

「何…？」

よーく見ると、チャンミンの映画のチケット…


…笑

同「さすがだよね笑

一緒に観に行かない？」

「行きたーい！
チャンミンみたーい！」

同「さっきまで一緒にいたのに苦笑」

「助けてもらったし。
てゆーかその親友はあたしの彼氏ですけどね！(ドヤ)」

同「………帰ろうか」

スルーか。

「……うん。」

チャンミンと同僚がたまたま通りかかってくれて

本当によかった。

あたしこんなんだから、
なかなか伝わってないかもしれないけど…汗

「同僚…？ありがとね。
遅くまで付き合ってもらっちゃって。

そして、ちゃっかりタクシーも乗せてもらっちゃって。」

同「本当にね！
まー今日はトクベツ！」

「ありがとー」

同僚に甘えようと、抱きつこうと…

同「調子乗るな」


グーパンチはないでしょ涙

同「足は大丈夫？」

「うん。血が固まってるよ！
あー、思い出したら痛くなってきた！
というか、今のパンチで顔も…」

同「ほら、あんたの家着いたよ！」

「……」

あれ？そういえば…


同「何？降りないの？」

「同僚の家って、こっちじゃないよね…？
もしかして…」

同「たまには遠回りして帰りたい時もあるの！
合コン最悪だったし汗」

…素直じゃないなぁ←
お互い様か苦笑

「同僚ありがとう。これ使って。」

同「え？いらないって。
韓国資金にしなって。
勝手にあたしが乗せてったんだし！
そんなのより帝国ホテルのデザートビュッフェを…」

同僚、ありがとう…


同「期待してるからねー！」

うん、聞こえない、聞こえない。


そんなこんなで←
同僚を乗せたタクシーは走って行った。

…本当に疲れた。

最近なんなんだろう。
変なの…。

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