爆豪勝己の爆発的恋愛物語 (ページ9)

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episode8 ー志望校ーページ9

爆豪家で過ごすようになってから3ヶ月。

そろそろ進路を決めなければならない。

｢…お前は、どこ受けんだよ。｣

朝、登校するときに不意に勝己が尋ねてきた。

『言っても怒らないなら言う』

｢…場所による｣

確か勝己は、ただと市立中学から唯一の雄英入学を目指していた。…私も雄英を目指していると知ったらどう思うだろうか。

勝己はいつもテストで常に学年トップ。それに模試も余裕のA判定らしい。
それに比べ私は、という程悪くもない。
テストでは常に学年トップ2。模試の判定だって常にAを取ってきた。

『わ、私は雄英のヒーロー科を受けようと思ってる。』

怒られるかも、と思い目をぎゅっと瞑った。

しかし、頭にくると思っていた衝撃はいつまで経っても来ない。

ちらりと勝己の方を見ると、そっぽを向きながらこう言った。

｢…ふーん、お前なら余裕だろ。｣

…。

怒鳴られなかった…。

『え、意外。勝己のことだから俺ァ市立中学から唯一の雄英進学どーたらこーたらって言って怒るかと思ってた。』

素直に思ってたことを言うと、デコピンをされた。

『いだｯ！』

｢はっ、お前と俺との2人だけが！市立中学から雄英に進学すンだよ。いーかわかったかコラ脳みそクソが！｣

物凄い暴言を吐かれたが、よく見ると勝己の耳が赤くなってる。勝己なりの、私へのエールなのだろう。

『ふふっ… うん、わかった。絶対受かってみせる。』

私の答えを聞くと、勝己は満足そうに私の頭を撫でた。