桃色ストーリー 3 (ページ24)

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Aにブラウスを着せると
　警察が到着して変質者が現行犯逮捕された

　ロケバスで女性の警察官と話し合うことになった

　ずっと震えとるAの肩を抱いて
　大丈夫やから、と囁く

　「あの男性はお知り合いですか？」

　『…いいえ』

　「普段から何かありましたか？」

　『…同じ人かは…分かりませんけど…
　帰宅途中、後をつけられてた…
　気がします』

　他にも自宅に何通も届く手紙や
　ときには自宅前で待ち伏せされてたり
　気持ち悪い写真を送りつけられたり

　ストーカーのやること
　まんま、やられとった

　夏「なんで言わへんかったんや！？」

　『だっ……だって……迷惑…』

　夏「迷惑や言うてる場合ちゃうやろ！
　俺言うたやんけ！
　そういう時は家に帰らんと、
　絶対に、俺に連絡せぇって！！」

　ごめん、と震えだすA

「桃井さん、落ち着いてください」

　警察官の声に我にかえる

　夏「っ……すまん、A」

　橋「…さっきあいつから
　この写真渡されたけど」

　夏「これは前のロケのときのやつです
　 Aが人に押されてよろけたとき
　川西くんが受け止めてくれたとこです」

　鰻「これさ…
　ちょうど真後ろから撮ったんちゃうか？？」

　…言われてみれば！

　真後ろからのアングルやし
　もしかしてAを押したのは
　あいつなんちゃうか…！？

「これについて、何か言われましたか？」

　『…週刊誌に…売られたくないよね、と
　 …そしたら、お、覆い被さってきて…』

　橋「もうええ、もうええよ、A」

　首を横に振るA

　『手首…を…手で固定されて…ブラウス…
　脱がされて…そしたら…
　 …なっちゃんが…助けてくれました』

　ガタガタと震えて怯えとるA

　よー言うたなって
　頭を撫でてやる

　その間に鬼童さんと橋本兄さんが
　警察官に聞かれたことに答えとった

　証拠としてブラウスを警察官に預けて
　ロケバスにはAと俺と兄さん方

　夏「A、俺に言うてくれよ
　 …コンビやんか」

　橋「よー…我慢しよったな…」

　鰻「Aちゃん、こういうときは
　周りに頼らなあかんで？」

　謝ろうとするAを遮って
　俺はただただ背中を擦っとったけど
　Aが一気に体重をかけてきた

　夏「……A…？？

　 ………A！！！！」

　Aが気絶して
　そのまま緊急搬送された

　