Aぇ family (ページ20)

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見えてへんことは僕にとってもう当たり前のことやし、これといって嫌やとは思ってないねんけど、強いて言えば兄弟たちの顔が見たいな〜って思うことは度々かな笑笑小さい頃はよう触らせて貰っとったけど、今はもうあんまりないな笑笑
着替えを済ませたら洗面所まで壁伝いで移動して、顔洗ってその奥のリビングに行く。ドアを開けたら目印のテーブルを探す。お、双子の声や。

健「よしくーん！おはよぉﾆｺ」

そう言って健が僕の手を握ってテーブルまで誘導してくれた。もう20年以上この家で生活しとるしまぁテーブルは見つけられるんやけど、健はよく僕を気遣ってくれる。

良「おぉ〜健、おはよう！ありがとうな〜大晴もおるん？？」

大「よしくんおはよ〜！」

良「大晴おはよう！」

健いわく、どうやら大晴さん今日も補聴器忘れとるみたい笑笑僕は声の方向は分かんねんけど、ちゃんと顔みて話されへんから出来れば補聴器忘れんで欲しいわ笑

そんな話しとると、敬太くんが話しかけてきた。
僕は大学生やから大学まで電車使っていくねんけど、敬太くんは出勤に合わせて最寄りまで一緒に行ってくれて、帰りは改札出たとこまで迎えに来てくれる。大学も3年目やから道も慣れてきたんやけど、まだ1人では行き来したことない。
行きもなんとか電車に乗れたら、降りた先で友達の大吾が待ってくれとるしな。