違和 ページ29
楽しいロケの1日目がもう少しで終わる
ホテルに到着して
一旦部屋に戻ろうとしたとき
あの子に声をかけられた
「私、今晩、告白します」
だから川西さんに近づかないでくださいね
とだけ言い残して去って行った
ドアの鍵を開ける手が止まる
─もし
……もし、賢ちゃんが首を縦に振ったら？
あの子が賢ちゃんと付き合ったら？
…そんなこと考えたってしょーがないやん
うちには関係ないことやもん
そう思いながら私は荷物を預けるために
部屋の中に入った
切り替えんと……
塩気を帯びた髪を下ろして櫛でとぐ
でもグルグル嫌なことばっかり考えてまう
人の恋を応援するのって普通やん
当たり前やろ？？
やのに……
なんでこんなモヤモヤするんやろ……
足が重く感じるけど
多分、きっと、疲れてるからやわ
急いでロビーに戻ったら
もうみんな既に集まっとった
『ごめんなさい！遅なりました！』
河「おっそいねん！！
ほって行こかと思ったわ」
稲「河井さん
まだか〜まだか〜ってソワソワしてましたよ
体調悪いんやないかって」
河「お前、言うなってぇー！！」
秋「素直やないからー」
ツンデレやなぁ、って笑い合う
『ゆずる、いつもありがとうな』
なんやかんや、いつも心配して
気を使ってくれるゆずるはホンマに優しい
めっちゃ照れてるとこ見ると
なんか嬉しくなる
一瞬賢ちゃんと目があってしまう
─私、今晩、告白します
さっきの言葉が頭の中で反響するから
私はパッと目をそらした
目の端で「ん？」
って顔した賢ちゃんが見えるけど
気にせーへん
頭のモヤモヤをなくすために笑顔になって
なっちゃんの隣でロケバスに乗る
隣なんかいな、って言ってくるけど
ええやん、たまにはって流す
夏「髪下ろしていくんか？
まだロケやで？」
『…シュシュ、海水であかんなってん』
ふーん、って特に気にすることもなく
頬杖をつくなっちゃん
昼間はあんなに楽しかったのに……
ロケバスから外を眺めると
海に夕日が沈んでいくところやった
『…綺麗やな……』
な？って聞くと
なっちゃんが腹減ったわって呟く
ちょっとは共感せんかい
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でぬでる(プロフ) - みっつさん» みっつ様、嬉しいコメントありがとうございますっ…！！そう言っていただけると励みになりますっ………！頑張りますので、最後までお付き合いよろしくお願いします！！ (2022年3月25日 21時) (
レス) id: 3561d7e8ea (このIDを非表示/違反報告)
みっつ(プロフ) - 楽しみすぎて毎日更新してないか見に来てます、、、！更新楽しみにしてます！！ (2022年3月25日 1時) (レス) @page28 id: 2b5b2f7fae (このIDを非表示/違反報告)
でぬでる(プロフ) - ひめうささん» ひめうさ様、わざわざありがとうございます！！そう言って頂けると本当に嬉しい限りです……！！一生懸命頑張りますので、何卒最後までお付き合いくださいませ…よろしくお願いします！ (2022年3月22日 12時) (レス) id: 3561d7e8ea (このIDを非表示/違反報告)
ひめうさ - 今日初めてこの小説を読ませて頂きましたが、本当に面白すぎて続きが楽しみです(*´∇｀*)更新頑張ってください！応援してます！ (2022年3月20日 9時) (レス) @page22 id: ab3fa2d7c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でぬでる | 作成日時：2022年3月5日 14時
