Shining Star (ページ4)

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【ジェヒョン side】

俺は今までの学校生活ほとんどAと過ごしてきた。

外国から帰ってきて友達のいなかった俺に優しくしてくれたのもAだった。

ずっと一緒に過ごしていくうちにいつしか彼女に恋心を抱くようになっていた。

Aとバスケの練習をするのも、買い物に出掛けるのも映画を見に行くのも、カップルみたいで凄い楽しかった。

そんな日がずっと続くと思っていた。

ある時、家に帰ろうと一人で校門を出たらスーツを着た男の人が立っていた。俺が普通に通りすぎようとしたら突然話しかけられた。

「君、チョンジェヒョン君だよね？僕はSMの事務所の者なのですが少し時間を頂けないですか？」

突然こう言ってきた。
よく分からないけど話を聞いてみることにした。

「～～ってことなんだけど、どうかな？」

あの有名な三大事務所と言われるSMからのスカウトだった。

入所すれば、地元を離れることになるし、高校も芸能高校に通うことになると聞かされた。

最初こそは俺もここを離れたくなくて断った。でも君の好きな音楽がいくらでも出来るっていう言葉に心打たれて入所することになった。

もちろん親にも相談して許可をもらった。
だけどAには言わなかった。いや、言えなかった。

でもいつか俺がデビューしてテレビに写る日が来れば自然と気づいてくれるかな、俺が言えなかったことを理解してくれるかなって思った。

だから旅立つ一週間前にAに地元を離れることだけ伝えた。

伝えた時Aは凄く泣きそうな顔してた。俺も本当はここを離れなくない‥でも夢のためにこうするしかなかったんだ‥ごめんなA

いつか必ず迎えに行くから、

そして、俺はからし色の制服の芸能高校に入学が決まって携帯も新しくし、名前も改名した。

ジェヒョンからユノに‥

練習生になって1年後、俺は携帯を変える時に何か繋がりがほしくてメモしておいたAの連絡先に電話をかけてみたが、もう使われていなかった。

彼女も連絡先を変えてしまっていた。

だから俺がSMの練習生になって約2年彼女が今どこにいて何しているのか分からない。知る手段もない。

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