爆豪が来た！！！？ ページ5
「あ、勝己」
「いつまで触ってやがんだ、半分野郎！」
Aが轟と握手をしたままだった。
「お、わりぃ」
AとＡ組で和気あいあいとした雰囲気であったはずが、
予想外の爆豪の登場により一瞬にして殺伐とした雰囲気へ。
「俺は裏口から入れっていったはずだよなぁ？」
いつもの爆発トーンではなくいわば沸騰寸前の爆豪の声が一層恐怖を煽る。
「迷ってたら出久が入れてくれたんだよ！」
「デク！てめぇの仕業か！！」
「なんで僕！？」
理不尽な怒りが出久にふりかかる。
「勝己が丁寧に説明しないせいだろうが！」「あぁ！？」
「まぁバクゴー落ち着けって、せっかく彼女来てんだからよ！」
いつものように切島がなだめる。
「ッチ...ていうかテメェら見てんじゃねぇよ！行くぞブス。」
「皆後でまた話そうな〜！」
肩を抱かれる、というよりは首根っこを掴まれたような体勢に近い状態でAは爆豪に連れ去られていってしまった。
「なんていうか...さすが慣れてるなぁAちゃん。」
ほーっと感心する麗日ともどもＡ組一同であった。
誰もいない寮の廊下をずかずかと不機嫌そうに歩く爆豪と掴まれたままの上機嫌なAの足音が響いていた。
「すげぇな〜雄英の人は、いっつもテレビで見てたけどなんかキラキラしててかっけーていうか,,」
「うっせぇ」
どうやら吐かれる暴言にも意味があるらしく、今の暴言は部屋に入れという意味らしい。
「勝己の部屋！？すげぇ片付い..」
Aが部屋に入った途端、後ろから爆豪が片腕で軽く抱きしめていた。
「勝己」
「んだよ、文句あんのか。」
「久しぶり。」
Aは爆豪の腕にそっと両手を添えて、答えた。
「デクなんかと１番に話してんなよ。クソアマ。」
どうやら爆豪は独占欲が爆発的に強いらしい。
にこっと笑ったAは、爆豪の腕の中のままくるりと振り返った。
「１番会いたいのは勝己だから、メソメソすんなって！」
「あぁ！？会いてぇってべそかいてんのはてめぇだろうが！」
「ま、お互い様だな！」
喧嘩腰から流されてしまう所はさすがの爆豪も勝てないようで。
一方、爆豪の部屋の前には上鳴・瀬呂・峰田の三人が聞き耳を立てていた。
切島も誘われたが、そんなことは男らしくないと部屋に帰ってしまった。
「あの爆豪が押されてる...ていうか爆豪やっぱ彼女の前だと態度違うし！かわいい！」
思わず叫ぶ上鳴
「ばか！バレたら殺さ
「てめぇら死ぬ覚悟できてんだろうなぁ？」
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作者名：hanaka | 作成日時：2017年7月8日 15時
