藤井の婚約者ですが！！

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恋をした。






横切ったスポーツカーから降りてきた男性に私は簡単に心を奪われた。











彼に恋したのは私が会社に勤めて1年目の春のこと。








私は短大を卒業してすぐ
超超超超大手企業の、、下請け会社に就職した。









当時、新人だった私は
会社に止まったスポーツカーに驚いて
車から降りてくる人物がとても気になった。










超超超超大手企業の下請けとだけあって、
下請けにしては割りと大きい会社に勤めてはいるけどこんな高級そうな車を乗り回してる人なんてうちの会社で見た事がない。










だから、一体どんなお金持ちが乗っているのか気になって仕方なかった。












車の扉が開いた時、私は息を呑んだ。










車から降りてきたのは、
まるでモデルのようなスラッとしたイケメンの男性












胸が高鳴ったのは間違いない













その人から慌てて目を逸らし、
自分のオフィスに向かった。











オフィスに着くやいなや、普段来るのが遅い上司や先輩がバタバタとオフィス内を走り回っていた。












上司「今日は本社から新社長が挨拶に来るから花園も失礼のないように準備しろ！」











あぁ、そういえば昨日部長が言ってたな。











バタバタと走り回る男性社員に比べて女性社員は手鏡を見ながら髪を整えたりリップを塗り直していた。









その異様な光景に首を傾げるも、
とりあえず自分も棚の書類を整えたりと新社長を迎える準備をした。











部長から「社長のお出ましだ」と報告があり、整列して社長を待つ。












ガチャっと開いた瞬間、入って来たのは先程のスポーツカーの彼で心臓がバクバクと音をたてた。











流「はじめまして。WESTコーポレーションの新社長になりました藤井流星です。」










それが、彼、藤井流星に恋をした日だった。

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