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彼女は中学校の時、
隣町に引っ越して降りる駅は俺より1駅後
でもそれは彼女の家が変わってなければの話
「「次は〜○○駅〜○○駅〜」」
降りんとって！
心の中でそう願う
電車が止まり扉が開く
ただでさえ少なかった乗客は一気に降りていき
車両には俺と彼女だけ
彼女はイヤホンを外したが降りなかった
彼女は振り返ってどこの席に座るか見渡した
パチッと目が合う
「大毅･･･」
彼女は小さな声で俺の名前を言った
重「よっ」
「よっ」が思った以上に震えてて恥ずかしい
彼女は嬉しそうに微笑んだ
俺の隣の席に座り俺を見つめる
「帰ってきたんや！」
見た目は大人っぽくなっていても
彼女の喋り口調や明るさは変わらない
重「そうやねん
来週、大阪でライブがあって
この一週間は地元に帰ろうと思ってん！」
彼女に会うんは8年ぶりやし
さっきまで緊張してたくせに
変わらない君に安心したのか
昔のように普通に喋れた
「そっか！
大毅よくテレビで見かける笑」
重「ほんま？笑
見てくれてるんや！笑」
「うん！お母さんが特に嬉しそうに録画までして見てんで笑」
重「Aは？！笑
Aは見てくれてへんのー？笑」
「見てる！見てるから笑
そんな大きな声で叫ぶなや笑」
重「よかった笑」
さっきまで笑ってたのに
突然、眉毛を下げて俺を見つめた
「大毅、ごめんね？
デビューの時、お祝い出来へんくって。」
そんなこと気にしてくれてたん？
重「全然大丈夫やで！！
俺こそ急にいなくなってごめん。」
「ううん。仕方ないよ。」
そう言った彼女は声が震えていた
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作者名：ももち
| 作成日時：2018年3月31日 23時
