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そんなAをぎゅっと抱きしめた
重「お互いすれ違いしてもうたな」
「うんっ、、ｸﾞｽｯ」
気付けば辺りはオレンジ色に染まっていた
「俺さ、、、ほんまは、、、
今もずっとAのことが好きやねん」
泣き止んだはずのAはまた涙を流した
「そっか、、。私もずっと好きやったよ。」
「でもな、大毅。
私、結婚するねん」
重「うん、知ってた
ごめんな、、。
ほんまは謝りたいのと「おめでとう」って伝えたくて今日誘ってんけど、、つい、言ってもうた」
「つい、」なんて嘘
困惑させるって分かってる
でも、「好き」と伝えたかった
「もう少し早く言って欲しかったな･･･苦笑」
苦しそうに微笑んだ彼女は
「そろそろ帰ろっか」と駅の方向を指さした
電車に乗ってまた2人して揺られる
「東京にはいつ戻るん？」
重「明日の朝」
「そっか。」
重「Aはいつ？」
「え？」
重「この街から出るんやろ？」
「なんや、それも知ってたんか、、苦笑」
ほんまは知ってた。サヨナラやって。
「来週かな、。」
重「そっか。」
彼女の降りる駅に着いたのに彼女は降りなかった
「最後なんやし大毅の駅まで乗ってくわ」
重「ええん？」
「ええに決まってるやん笑」
「あ、やっぱり、寄りたいところあるから
大毅の駅より奥の○○駅で降りるわ」
重「そっか」
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作者名：ももち
| 作成日時：2018年3月31日 23時
