他の誰かより悲しい恋をしただけ

もう1人の幼馴染み ページ17

今日の授業が全て終わった。







珍しく全教科の授業に出席したし、
寝ずに真面目に聞いていた。









帰りの荷物をまとめていると、淳太に声をかけられた。









淳「今日は真面目に受けてたらしいなぁ！

どの教科の先生も驚いてたで！」









「私だってやる時はやんねーん！笑」









淳「いつも真面目に受けてください笑」









「気が向いたらなぁ！

バイバイ！淳太〜！」









淳「敬語使え！あと先生付けろ！

気をつけろよ〜」









なんやかんや優しい淳太にバイバイをして、
教室を出た。









流「A！」








なんや、また流星か。








振り返ってみれば流星と美麗がいた。













美麗ももう1人の幼馴染み的な存在。









流星とは生まれた時から一緒やけど、
美麗は小学校の頃から一緒。









断然、流星と2人での行動が多かったけど
3人での行動もよくあったし





美麗は流星が好きで、
流星も美麗が好きと噂が回ってた時代もあった。









流「昨日はごめん…」








「ええけど。」









美麗が流星の腕に手を回しているのが見えて
すぐに後ろを向いた。









流「ちょっと待って！」









「…なに？

もう用は無いやろ？」









流「もうちょっと喋ってたいって思ってん」









「なにそれ…」








美「ねぇ流くん！早く帰ろ〜や！」









「んじゃ、私もう行くから。」









私は足早にその場を去った。









_______________



R side





流「待って！」








呼んでもAは振り返らへん。









美「ねぇ流くん！もう昔のAはおらんよ！」









流「でも、、」









美「Aといても流くんが傷付くだけやもん！


あの事件(とき)みたいにさぁ！




もう流くんが傷付くところは見たくないねん…」









流「心配させてごめんな。


でも、俺はAがほっとかれへんねん。」









美「なんでそこまでAに構うんよ！」









流「美麗なら、言わんでも分かるやろ？」









美「っ…」






















Aは強がりで素直やないだけ。







大丈夫。戻ってきてくれるって信じてる。




俺はAが
また俺に微笑んでくれるんをずっと待ってるから。

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