満月の夜に。 Daiki (ページ17)

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重岡sideに戻ります。

またいつものように花束を買って病院に向かう。

俺、決めたんや。

後悔する前にこの気持ちを伝えるんや。

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

病室に入れば、濵ちゃんと楽しそうに話すAちゃんの姿が。

『今日もありがと！重岡くん！』

１年前に比べれば弱い声やけど、

最近の声と比べれば、元気のある方の声やってすぐ分かった。

「なんかええことあったん？」

そう聞いてみれば

『そうやねん！

濵ちゃんがね！教えてくれたんやけどなぁ！

私っ！回復してきてんねんて！！』

「えぇっ？！？！ほんまにっ？！」

濵「そーやねん！俺も驚くくらい！

毎日、お昼に検査してんねんけど

だんだん良くなくなってきてんねん！

食欲も復活したみたいやし！

もしかしたら、寿命が２週間とかじゃなくなるかもしらん！！」

「ほんまなんっ？！それは嘘ちゃうやんなっ？！」

『嘘ちゃうよー！！笑

重岡くんのおかげやね！』

そう笑った彼女に、俺は今しかない！と口を開いた。

「俺！Aちゃんの事が大好きや！

付き合ってください！！」

濵＆A『え、、』

お見舞いのために買ってきた花束をAちゃんに差し出すとニコッと笑った。

『私も大好き！喜んで付き合います！』

と答えた。

「ほんまっ？！めっちゃ嬉しい！！」

俺がガッツポーズをして喜んでいると、

濵「え、自分らまだ付き合ってへんかったん？」

と濵ちゃんが首を傾げた。

重＆A「え？」

濵「どっからどー見ても付き合ってるようにしか見えへんかったからさぁ笑

ユニバ行ってた時には付き合ってるもんかと思っとった笑」

えへへと笑う濵ちゃん。

『あはははは笑

まぁ確かにそうかも笑

一年以上も付きっきりやったら付き合ってても当然よね笑』

「そーやな笑」

濵「ほんじゃあ、付き合いたてホヤホヤの2人に素敵なお知らせします！」

「なに？」

濵「Aちゃんの様態がこのまま回復したら、俺のおごりでユニバに連れてったるわ！」

「ほんまっ？！」

『ありがとう！！！』