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翌日
楽しみ過ぎて眠る事が出来なかった俺は
今になって眠たくなって来た目を擦りながら
ユニバ行きの環状線に乗った。
ユニバの入り口の前に行けば、
いつもと違う服装のAちゃんがいた。
いつもは白いワンピース。
白い…ワンピース…?
そういえば、白いワンピースしか見た事なかったな。
『おはよう!…変かな?』
不安そうに俯いたAちゃん。
「ううん!全然!
めーっちゃ可愛いで!」
『ほんま?』
「ほんま!」
『ふふふ笑 なら良かった〜!
あ、チケットはもう2枚買ったで!』
「そっか!お金払うで!」
なんぼやっけ?と言いながら財布を出せば
Aちゃんは財布を開けようとした俺の手を止めた。
『大丈夫!重岡くんは払わなくていいよ!
だって私のわがまま聞いて貰ってるんやもん!』
「いや、でも、」
俺が何か言おうとすれば、
Aちゃんは笑顔で首を横に振った。
『ええの!ええの!
そんなに払いたいんやったら、中で私に何か買うてや!』
また悪戯に笑った。
「分かった笑
なんでも買うたるよ!」
『ふふふ笑 やったー!』
早く行こっ!と彼女に手を引かれて中に入った。
あれ乗ろ!とか、これ乗ろ!とか
このショー見ようや!とか、
子供みたいにはしゃいだり、
びしょびしょになってもうたやん!
次来る時は後ろの席に座る! と、
拗ねたり、
これめっちゃ楽しい!!と、
たくさん笑ったり。
色んな表情のAちゃんが見れた。
パレードも見終わって、閉園の時間まで俺らはおった。
「ほな帰ろか。」
『うん』
2人で並んでユニバのゲートに向かう。
今日、1日が楽し過ぎて
俺は大事なことを忘れていた。
彼女の秘密が、
どれほどのものか知らずに。
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すーちゃん - 続編希望!!!!!!! (2017年8月24日 16時) (レス) id: 2fbc5065a0 (このIDを非表示/違反報告)
桐山ぽいふる - 続編希望しますー! (2017年8月23日 13時) (レス) id: e44adce25f (このIDを非表示/違反報告)
ゆうあ(プロフ) - 記憶よみがえって〜!!(泣)続きがほしい!!この小説読んでずっと泣いてる(泣)記憶ぅ!!ぅわぁぁん(泣) (2017年8月23日 10時) (レス) id: eff4d9d10a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーりそ - 続編希望しますっ! (2017年8月21日 16時) (レス) id: f78ce99eaf (このIDを非表示/違反報告)
てけたん(プロフ) - 続編希望します!! (2017年8月21日 14時) (レス) id: 376e5d4312 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ももち | 作成日時:2017年8月14日 13時