満月の夜に。 Daiki (ページ1)

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俺は高校生活を充分に満喫してた。

良い先生や、良い友達にも恵まれて
何不自由無く過ごしてきた。

今までもこれからも。

でも、たまに1人になりたい時がある。

そういう時は、授業をサボって屋上に行ったり
保健室に行ったりする。

「俺ちょっとサボって来るわー」

神「次、重の好きな淳太君の授業やで？？」

「ええねんええねん笑」

望「重、またサボるん～？笑」

流「不良やな～！笑」

「流星かって、授業中寝てるやん！笑」

流「でも、サボリはせーへんもん！笑」

「そうですかー笑

ほな、行ってくるわ～」

俺ら4人はちっちゃな頃からずっと一緒で
ほんまに仲良しや。

その３人をおいて俺は1人で保健室に向かう。

ガラガラ

濵「おー重やん！またサボりかー？笑」

「そーやで笑」

濵ちゃんは保健室の先生。

めっちゃ優しくて生徒から大人気。

濵「俺、今から病院行くけど
重は保健室に残っとくかー？」

「うん！」

濵「ほな戸締まり頼んだで～！」

「はいよー！」

ガラガラ…バタン

濵ちゃんは保健室の先生もしながら、
病院の先生もやってはる。

せやから、保健室におらんことも多い。

俺はベッドに横になって目を瞑る。

この時間が一番落ち着ける。

べつに病んでるわけちゃうけど、たまにはリラックスしたいねん。

皆とおるんも全然っ苦じゃない。

むしろ皆とおると楽しくて大好きや。

せやけど、1人になる時間も好き。

俺はほんまに幸せな人間やと思う。

目を覚ませば下校の時間をとっくに過ぎていた。

「うわっ！めっちゃ寝てもーた！」

慌てて起き上がれば、横に俺のリュックと置き手紙があった。

" 不良な重へ

気持ち良さそうに寝てたから起こすんやめといた！先に皆で帰っとくなぁ！
あと、淳太君がめっちゃ怒ってたから
淳太君に見つからんように帰りやー！

流星みたいにアホなっても知らんで～！

神山、流星、コタッキーより☆ "

3人で書きあったっていうのがよく分かる文面。

最初の字は流星で、真ん中が神ちゃん、最後が小瀧やなって考えてるとついつい笑ってまう。

最高な幼馴染みやな。笑