SNOW WHITE

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朝、家を出る。








そっか…大毅はいないんやった。









でも、自分で決めた事やねんから。









1人で俯きながら教室に入った。









神「Aちゃん、おはよ！」









「おはよ！」









楓「おはよ！」









「おはよ！」









教室を見渡すと、








大毅は春奈ちゃんの隣に座って喋っていた









仕方ない…








楓は、私の様子に気付いたのか、









楽しい話をたくさんしてくれた。









楓「ってかさ！今、6月やで？
文化祭とか、12月やのに、めっちゃ気早いよな！この学校！笑」









「ほんまそれ！笑 1年の時も、思ってたわ笑」









楓「そんだけ時間あるから、しっかり劇を完璧にしろ的な？笑笑」








「うわっ笑 学校側の策略に掛かってもうてるわ笑笑」









楓「ほんまや笑」









楓との楽しい会話のおかげで、元気が出た。









ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ





大毅とは、一言も話さないまま放課後になった。









重「A！」










「…何？」









重「文化祭…、一緒に回らへんか？」











「あっ、小瀧くんと回ることになったから…

















ごめんね………
……重岡くん。」











重「えっ……A…。」









大毅はきっと、私が、「重岡くん」って言ったことに驚いてるんやと思う。











だって、私、今まで、大毅のことを「大毅」としか、呼んだことなかったから。

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