8 ページ8
役が全員、決まった。
各自、衣装作りに入った
楓「A！姫役やれば良かったやんか！」
「まぁ、大毅も春奈ちゃんとやりたかったやろうから。」
楓「でも、重岡、悲しそうな顔してたで？」
「私が気を遣ったとか思ってるんちゃう？
多分、それで心配してるだけやろ。」
楓「そうかなぁ。」
「だって、ほら。」
大毅の方を見ると、春奈ちゃんと楽しそうに衣装を作っていた。
楓「あいつ、何考えてんねん。」
「もう、ええよ。楓。楽しも？」
楓「…うん。そやね。」
後ろから聞こえる、大毅と春奈ちゃんの楽しそうな声。
これでええの。
自分で決めた事やねんから。
そう言い聞かせて作業を続けた。
放課後
重「なぁ、A。」
「ん？」
重「俺さ、これから…役作りのためにも、
春奈と一緒に帰るわ。」
衝撃が少なかったのは、ちょっと予想していたから。
「そっか。わかった。頑張って。」
重「でも、登校はいつも通り2人で…」
大毅が言葉を言い終わる前に
「うざい。」
私の口が開いていた。
重「えっ…」
教室にいた楓もびっくりしている。
「いいよ。気遣いとか。」
重「気遣いやないよ」
「幼馴染みやからって気を遣ってくれなくても大丈夫。
それに、気遣かわれるの好きやないから…
正直、うざい。」
重「A…。」
「私も役作りしたかったし…。
魔女やから、大毅の敵。
一緒にいたらおかしいやろ？」
楓「A…」
「じゃあ、これからは別々で。バイバイ。」
私は、荷物をまとめて教室を出ていった。
楓「A！良かったん？」
「うん。」
楓「…」
「あー、何かスッキリしたな…苦笑
もう、苦しい苦しい片想いも終わったんやから。」
涙が頬を伝っていた。
楓はそれに気付いて、私の背中をさすった。
楓「Aには、絶対、王子様が現れるよ。」
「うん。」
私が、小さい頃から夢見ていた王子様が、
大毅になる事はなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 71人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ジャニーズWEST」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
KARAFURU - すごく感動しました！切なくてあまいお話でキュンキュンしました！ (2018年1月14日 20時) (
レス) id: 8120a2582a (このIDを非表示/違反報告)
なな岡 - とても素敵なお話ですね！感動しすぎて号泣してしまいましたwこんな最高のお話が書けるなんて尊敬します！ (2017年7月25日 10時) (レス) id: f317dd3713 (このIDを非表示/違反報告)
こっこ(プロフ) - 切なくてキュンってしましたが、最後はハッピーエンドで良かった(*´∀｀)またキュンキュンするお話待ってます。幼馴染設定個人的には大好物です(笑) (2017年4月30日 19時) (レス) id: cbfa499980 (このIDを非表示/違反報告)
あい - すごい！！感動しました！私もFlower好きで、この歌を知ってたんですごい、内容と物語があっているなと思いました！！見ていて涙がでてきました 次の作品も待ってます。 (2017年3月23日 11時) (レス) id: 6892ebfcfa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ももち
| 作成日時：2017年3月11日 8時
