SNOW WHITE

26 ページ26

大毅………私、目覚めれへんよ……









重「A、一緒にお花見しようや…。





去年から、出来てへんかったし……今年はしたいねん…。」








そっか、去年、春奈ちゃんと同じクラスになってテンションが上がってる大毅に腹が立って、お花見の約束すっぽかしたんやっけ？








重「去年から……Aは……ずっと、俺を避けるやん……。







悲しかったで……」









大毅……ほんまにごめんなさい…。









重「はよ、目覚めてくれ……






笑ってくれ……。ずっと俺のそばにおってくれや……ｸﾞｽｯ」










大毅…勘違いしちゃうやんか…


























重「ずっとずっと、Aの事が好きやってんぞ。…ｸﾞｽｯ」











えっ…







そう思ったと同時に、








ﾁｭｯと、






唇が重なった。








「だ……大毅……？」












重「A！？」










「泣くな………あほ。」









重「A！！」







大毅は、私を強く抱きしめた。








「大毅……ごめんな……？」









重「謝らんでええわっ！ｸﾞｽｯ」









その後、大毅は私に話をしてくれた。











元々、春奈ちゃんのことは好きやなかったけど、私の下着姿の写真で脅されて、春奈ちゃんと一緒にいた事。











春奈ちゃんが、私に嘘をついていたこと。









それを全て話してくれた。









重「俺、小さい頃から、Aの事しか見てへんから。」










「えっ…////」










重「せやから、俺と付き合ってくれ！」









「うん！」











重「ほんまっ！？」












「私だって、小さい頃からずっと大毅の事しか見てへんかったで。」














再び重なる唇。








甘くて頭が溶けちゃいそうな程だった。
























_____________春の日に 白雪姫は キスされて







悲しみの 眠りから そう 目覚めたのよ_______








＊ ＊ ＊ ＊ end

終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)

←25

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す