SNOW WHITE

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そして、文化祭も終わり、









生徒達で片付けをした。









先「よし！皆、片付けありがとう！帰ってええでー！」









『うぃーーす！』









帰ろうとした時、









望「A！ちょっとええか？」








望が、私のことを呼んだ。









私は望に着いて行って、中庭に来た。









望「A。」









「ん？」








望「俺さ、Aの事が好き。」









「えっ…////」








望「俺と付き合ってくれへんか？」







望の真剣な顔。







嬉しいけど、何か違う。








ここでOKしても、心は満たされない気がする








私、何をためらってるんやろか。









望は、私のことをずっと見てくれててんで？









私も、大毅への片想いは、終わったんやし…









だから……







OKしても……








望「返事は今やなくてええから！また、いつか聞かして！」








「あっ、うん。わかった。」








じっくり考えよ。








望は、クラスで打ち上げがあるらしく、そのまま帰ってしまった。









もう、18時くらいの空を見上げる。








帰ろかな。





並木を抜けて門へ向かう







運動場を通った時、ボールを蹴る音がした。









「あっ、大毅…」








大毅は1人でサッカーの練習をしていた。









誰もいないグラウンド。







今は、誰もいないから少しくらいいいよね？







その場のベンチに腰がけて、大毅を眺めた。









しばらく眺めた頃、








ｺﾛｺﾛｺﾛ








ボールが足元に転がって来た。









重「A…」








大毅は私に近付いて来た。








「お疲れ。」








いつもなら、このまま逃げてたんやろうけど、









何か今は、そんな気じゃなくて、








今まで、大毅を避けてた分、大毅が恋しくて喋りたいと思った。









わがままやけどね。








重「なんでおるん？」








「帰ろうと思って、運動場通ったら大毅がいたから……って、いちゃあかんかった？」









立とうとすると、大毅に腕を掴まれた。









重「ううん。おって」








手を握られている部分が熱い。








「おって」という、一言で私の顔は紅潮してるやろう。









私は、また腰がけた。







その横に大毅も腰かける。

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