SNOW WHITE

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私は、部活を休んで1人で帰った。








耳にイヤホンを付けて音楽を聞きながら帰る









私の好きな曲。









「白雪姫」。名前に惹かれて聞いたのが始まり









この曲、私に似てる…。









切ない片想い。








一つ一つの歌詞が心に響くねん。








『あなたに愛する人がいるって分かってて好きになったんです』








まるで私の事を歌ってるみたい。








『どうにもならない恋が 胸の奥で赤く赤く泣いてる』









『逢いたい 逢わない 逢えば私は また
あなたに抱いてほしくなるでしょ』









『煌めいた冬の星座達を隠して シンシン降り始めた雪は 汚れを知らない Snow white color』









『純白の雪の中 咲ける花になれるとしたら
永遠にあなたを待ち続けてたいの』









『何もかも 白雪色の世界なら 鮮やかに
私だけ ああ 咲けるからよ』









ほんまに世界が真っ白やったら、








私だけ鮮やかに見えるかな。









ううん。きっと、私は鮮やかになんて咲けない









周りと同じ、白色に染まってしまう。









そして、結局、全て一緒に見えて…









意味がない…。









そういえば、大毅の真剣な顔、









久しぶりに見たなぁ。







重「心配したんやぞ。」








あの時の、あの顔が離れない。









あんな真剣な顔で、あんなこと言われたら









期待しちゃうやんか…











なぁ、大毅…、教えて。









あなたは誰を見てるん？









私には、難し過ぎて分からへんよ…。

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