ヒロインは私じゃない！！ (ページ20)

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濵ちゃんVer. ページ20

声のした方を見れば濵ちゃんが立っていた。

「濵ちゃん…ｸﾞｽｯ」

私は安心して涙が溢れた。

愛「濵ちゃん！？

こ、これはちゃうねん！」

濵「はー？何がちゃうねん！

Aをいじめてたんは事実やろっ！」

いつも温厚な性格の濵ちゃんとは思えない口調に驚いた。

愛「ち、違うっ！！

ねー！お願い！濵ちゃん！勘違いせんといて？

いじめてなんかないっ！

ね？そうやんね？A！」

「…っｸﾞｽｯ」

濵ちゃんは私の傍にやって来て背中をさすった。

濵「あのなぁ。Aの目を見たら分かるわ！

あとなー愛美。

あんたの性格が悪いんは、昔っから知っとたで。

もちろん、俺だけちゃうで？

他の6人もや！」

愛「っ…！

私はっ！濵ちゃんが好きっ！

ずっと好きやねん！！」

濵「愛美。悪いけどあんたみたいな奴は無理やわ。

それに俺が好きなんはAや。」

愛「っｸﾞｽｯもういいっ！！」

愛美は走って去っていった。

濵「A！大丈夫っ？！

ごめんなぁ！すぐに気付いてやられへんくって！」

「ううんっｸﾞｽｯ

大丈夫…ｸﾞｽｯ濵ちゃんが来てくれたからっｸﾞｽｯ」

濵「なんか…勘違いしてまいそうになるわ」

「ええよっｸﾞｽｯ勘違いしても…」

濵「えっ…って事は…A…」

「うん…ｸﾞｽｯ私、濵ちゃんが好きっ！」

そう言うと濵ちゃんは私を抱きしめた。

濵「ほんまに嬉しいっ！」

「私もっｸﾞｽｯ」

濵ちゃんの方が1歳年上で心に距離を感じてしまう事もあったけど、

濵ちゃんはいつも私に合わせて話し掛けてくれた。

濵ちゃんはおっとりしてるから一緒にいてすごく落ち着く。

私が落ち込んでた時も、いつも優しく包み込んでくれたのは濵ちゃん。

本当はずっと前から自分の気持ちに気付いてたんかもしれない。

「大好きっ！濵ちゃん！！」

濵「俺もや！」

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