ヒロインは私じゃない！！ (ページ16)

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どうすればええんや！って、頭の中でパニック…いや、大パニックを起こしながら

今日は私だけ部活が無いため帰る用意をしていた。

下足室に向かっている最中で、あっくんを見つけた。

そっか！あっくん達は引退してるから部活が無いんやった！

「あっくん！一緒に帰ろーや！」

照「おぉ！Aやん！

ちょうど、濵ちゃんや淳太くんに置いていかれて悲しんでたところやってん！

一緒に帰ろ！！」

「嬉しいっ！！ありがとっ！！」

あっくんと並んで歩いていると

ｶﾞｻｺﾞｿ

あっくんがカバンをあさりだした。

「あっくん何してんの？笑」

照「あった！！これや！！」

そう言ってカバンから焼きそばパンを取り出した。

照「これな！購買では月に１回しか売られてへんねんでっ！

それを4つもゲットしてん！」

「すごい！！

でも、4つって食いすぎやん笑」

照「ちゃうちゃう！

濵ちゃんや淳太くんにあげて、食べながら帰る予定やってんけど…笑

先に帰られてもーたからねっ笑」

「なるほど！

でも、それなら３つだけでよくない？

なんで4つも買うたん？

やっぱり自分用？笑」

照「ちゃうちゃう笑

俺も2つ食べるか迷ったけど、

Aにあげようって思ってん！」

そう言って、はいっ！と渡された焼きそばパン

「え？ほんまに貰ってええの？」

照「ええから言ってんねん！笑

遠慮なんかせんでええよ！」

「ありがとう！！」

あっくんから貰ったパンをかじった。

「んー！美味しいっ！」

照「それや！それ！」

「ん？」

照「俺はAのその笑顔が見たかってん！」

「え？笑」

照「俺、Aのその笑顔めっちゃ好きやねん！

まぁ、好きなんは笑顔だけちゃうけどな笑」

「あっくん…///」

照「気持ちに蓋は出来へんもんなんやな…笑」

「え？」

照「Aの事が好きやねん！

小さな頃からずっと！！」

えへへと笑ったあっくんは、

照「もう家着いてもうたな！

じゃっ！また明日！」

と帰って行ってしまった。

「え、え、え、」

私はあっくんの背中を見つめる事しか出来なかった。