ヒロインは私じゃない！！ (ページ11)

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西「まぁ、でも、俺はAのは、そのままでええと思うけどなぁ」

「どういうこと？」

西「7人もさぁ、嫌いやったら無理して相手せーへんと思うしさぁ

Aの傍にいてくれてるって事は、
7人も好きでAの傍にいるわけやろうから

変に木下に気遣って、Aから7人と距離を置いたりしたら、7人も辛いと思うで？

俺やったら嫌やもん。」

「そっかぁ…」

西「まぁ、これで木下も
Aが昔、どれだけ辛い思いしたかも分かるやろ。

昔からチヤホヤされて苦労なんて知らないって感じっぽいし？笑」

「悪口やん笑」

西「まぁ、困ったらいつでも相談してや！

Aの事は、俺が1番に助けたるから♪」

「おぉ！かっこいいですなぁ笑

ありがとね！大吾！」

西「おう！」

パンケーキは大吾が奢ってくれて、
2人でお店を出た。

西「あれ？のんさん？」

大吾の目線の先を見れば望が拗ねたような顔をして、こちらを見ていた。

「望？どうしたん？…って！ちょっと！！」

望に声を掛けたら望が私の腕を掴んで歩き出した。

「大吾！！ごめん！！今日はありがとう！

バイバイ！！」

望に引っ張られながらも振り返って、
大吾に手を振った。

大吾は少し悲しそうな顔をしていた。

望「……」

望はさっきからずっと無口でズカズカと進む。

「望…？」

望「俺らといるより…大吾とおった方が楽しい？」

「え、そんな事ないで…？」

望「大吾と喋ってる方が楽しそうやん。」

「大吾と喋るのも、もちろん楽しいけど
皆と喋るのも望と喋るのもめっちゃ楽しいで？」

いつもより余裕が無さそうな顔をしている望。

「なぁ、望？何かあったん？」

すると望は「ハァ」と大きくため息をついて
こちらを見た。

望「俺、ほんまに…

自分でもビックリするくらいAが好きやねん！」

「えっ？！///」

望「そうやって頬を赤らめる所も全部反則っ！

流星にも見せてたんかなって思うと…
この気持ちを抑えられへんくなるっ！」

「望…」