48話 お別れは丁寧に ページ49
※死ネタ注意
Nakamu視点
nk「そっか、ありがと。」
Broooockの首に剣を当てる。
現実じゃないとしてもこんなことしたくなかったな。
嫌だという感情を必死に押し殺す。
kr「お前っ、ほんとにいいのかよ。」
br「僕ら偽物だし。僕みんなが死ぬところ見たくないからさ。」
kr「っ、」
彼は一番長く俺と一緒にいた。
最初に仲間になりお互いを信じていた。
最後がこんなんなんてね。
br「じゃあ、お願いね。」
苦しませないよう震える手でできるだけ大きく剣を振りかぶる。
nk「ありがと、Broooock。」
死ぬ直前の彼は恐怖に満ちた顔をしていた。
静かに消えていった彼だったものを見て壊れていく仲間たち。
nk「じゃ、次は誰にしようか。」
それでも続ける。
俺もとっくに壊れてしまったのかもしれない。
shk「俺、俺を殺してくれ。」
nk「…わかった。」
shk「魔王がいないなんて、俺には考えられない。」
欠片を見つけることができなかったため未だ記憶がない彼。
欠片を見つけることができたら彼を救えたのだろうか。
でも最後に待ってたのは死なのだから結局は一緒だろう。
nk「ごめん…シャークん。」
shk「謝られてももう遅いんだよ。」
最後まで仲間でいられなかったね。
nk「ありがと。」
静かに消えていく。
仲間を殺すたび俺の中の何かが壊れていく。
sm「もう、殺されるところを見たくないんだ。頼む。」
nk「俺だってしたくないよ。」
3人目。
もはや涙すら枯れ始めてしまった。
俺が望んだのはこんなことじゃなかった。
ひとりひとり丁寧に殺して、魔王の隣に寝かせていく。
nk「ありがと、スマイル。」
sm「…」
彼は静かに殺された。
最後まであまり笑顔を見せてくれなかった。
初めて戦ったボスだった。
そのときからぜんぜん変わってないな。
今はもう姿すらないけど。
kr「俺は、俺は…殺されたく…ない。」
nk「でも、ね？」
いちばん生にしがみついていた。
いや、俺をあまり信用してないのかもしれない。
彼はいちばん最後に仲間になった。
仲間になったのはついさっきみたいなものだ。
それでいきなり殺されるなんて可愛そう。
kr「でも…仲間がいないなんて、」
nk「いや、でしょ？」
kr「うん、」
nk「ありがとね、きりやん。」
彼を殺した。
これ以上この空間に存在させるのが可愛そうだった。
kn「じゃあ、最後は俺だね。」
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作者 - NAYU_KURO0734さん» コメントありがとうございます！感動してくれて嬉しいです。これからもいい作品を作れるようにがんばります！ (2022年4月17日 17時) (
レス) @page50 id: 051339753f (このIDを非表示/違反報告)
NAYU_KURO0734(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後のところで思わず泣いてしまいました……こんないい作品を読ませていただいてありがとうございました！ (2022年4月17日 16時) (レス) @page50 id: 7bbe2b3fa5 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 文さん» コメントありがとうございます！大好きなんて…めっちゃ嬉しいです！こちらこそありがとうございました！ (2022年4月17日 15時) (レス) id: 051339753f (このIDを非表示/違反報告)
作者 - シラスとあずきさん» コメントありがとうございます！私も最後はとても気に入ってます。いい作品って言ってもらえて嬉しいです！ (2022年4月17日 15時) (レス) id: 051339753f (このIDを非表示/違反報告)
文 - 完結おめでとうございます!作者様の作品、凄く大好きです!読んでいて凄く楽しかったです!ありがとうございました! (2022年4月17日 0時) (レス) @page50 id: 14cd09fd03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーチン | 作成日時：2022年1月15日 14時
