Ep7 ページ7
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自転車競技部のみんなが峰が山の頂上駐車場に集まり、休憩がてら軽くミーティングを始めた。
その中でら私のタイムを真護くんが告げると皆驚いていた。
今泉「‥結構早いんスね、」
鳴子「ワイより早い‥？いやいや、そんな訳っ」
青八木「いや‥田所さんより早く登っているんだろ‥？ありえるぞ」
手嶋「(おいおいマジかよ‥俺は女性に負けるのかよ？)」
困惑の表情を浮かべている4人とは裏腹に、坂道くんはパアァッとみるみる内に明るい表情になって
小野田「あの、Aさんはクライマーなんですか？」
とイキイキした顔で尋ねられた。
自転車乗りは大きく3つに分けられる。
山の得意なクライマー。平坦の得意なスプリンター。どちらもこなせるオールラウンダー。
私は自分の得意分野なんて考えたことはなかったけど‥。山を登るのはとりわけ好きだった。
そうかも、と告げると坂道くんはニコニコして「僕もなんです！色々教えてください！」と頼まれた。断る理由はない。可愛いし。
金城「実力も申し分ない。Aは2学期いっぱい
練習に参加してもらおう。」
さすが元主将の威厳と、信頼。
真護くんの言葉を否定する子はいなかった。
「改めて、Aです！皆よろしくね！」
こうして晴れて、自転車競技部の一員となれた。まぁ3年生の9月入部なんてありえないから、正式にいうと入部届も提出してない仮入部ではある。
けど、私は満足だった。
あと半年しか通わない高校で私の居場所ができただけで嬉しかった。
みんな口々によろしく！と答えてくれた。
良かった。こちらの高校でもうまくやっていけそうだった。
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作者名：ハレルヤ | 作成日時：2020年1月1日 23時
