story.9 ページ10
Aside
昼神｢好きだよ｣
暗くても見えるほんのり赤くなった頬
昼神｢···帰りに全部話すから待ってて｣
幸郎君は立ち上がり戻っていった
A『えっ…』
呆然と頭の処理が追いつかなかった
······
昼神·A｢『・・・』｣
静かな帰り道
声が出せないまま暫く歩いていた
さっき告白して何も返してないままだ
昼神｢···さっきの告白なんだけど｣
A『っ!』
昼神｢俺、本気だから｣
恥ずかしくて顔が見れないけど
声は本気だった
昼神｢光来君と話すようになってから光来君のところに行く度にAちゃんがいて、
最初は何とも思ってなかったのに段々気になり出してさ｣
A『・・・』
昼神｢いつの間にか光来君に会いに行くよりAちゃんを見に来てて、
Aちゃんを見ると胸が熱くなって愛しく思った｣
顔が熱い
心臓が煩い
昼神｢高校離れてこの恋も終わるんだろうなって思ったらまさかの一緒で光来君と同じクラス。
これはアタックしなきゃって思ったよね｣
スルッ
手が絡め取られる
昼神｢好きだなって思うのも触れたいって思うのもAちゃんだけ。
まだ話したばっかだけど俺の彼女になってほしい｣
A『えっ…』
頭が真っ白になった
彼女?
私は歩くのを止めて立ち尽くす
A『私、幸郎君の事、まだ分からなくて』
昼神｢これから沢山教えるよ｣
A『私は好きかなんて…』
昼神｢好きな人いないよね?｣
A『いないけど』
ギュッ
絡めた手の上に手が置かれた
昼神｢なら、俺の愛をAちゃんに沢山伝えて好きにさせるから｣
真っ直ぐな視線
でも
A『ごめん、自分が好きじゃないのに付き合うなんて出来ない。
だから、幸郎君とは付き合えない』
好きじゃないのに付き合うなんて相手に失礼だ
昼神｢好きな人と付き合いたいってこと?｣
A『うん』
昼神｢じゃあ、さっきも言ったけど好きにさせるるよ｣
A『えっ?』
好きにさせるって
昼神｢本気でAちゃんを落とすから俺のこと好きになったらちゃんと言ってね｣
この時はまだ
私は幸郎君の好きを甘くみていた
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ゆん(プロフ) - めちゃくちゃおもしろかったです🎵続きが気になります！ (2022年3月4日 2時) (
レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - すっごいいいです！！才能が、、、溢れてます、、 (2021年5月15日 1時) (レス) id: 44d49f2acb (このIDを非表示/違反報告)
玲葉(プロフ) - にゃんすけさん» コメントありがとうございます！キュンキュンしていただけてよかったです！ (2021年5月1日 6時) (レス) id: 84e0845757 (このIDを非表示/違反報告)
玲葉(プロフ) - 雪乃さん» コメントありがとうございます！嬉しいです！ (2021年5月1日 6時) (レス) id: 84e0845757 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんすけ(プロフ) - 久々にこんなきゅんきゅんする小説読みました〜！最高です！！ (2021年4月27日 23時) (レス) id: 14081f4220 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲葉 | 作成日時：2021年4月4日 7時
