3-3話 ページ4
Aside
食べ物には罪は無い、盛られたものは食べよう
私は体育館前の段差に腰を掛け
コップと盛られた皿を置いて
食べる事に集中をした
うん、美味い
角名「随分食べるね」
A『んぐっ、角名さん…』
目の前に角名さんが立っていた
角名「隣、いい?」
A『どうぞ』
角名「ありがとう」
私はお皿達をちょっとズラした
角名さんは私の隣に腰を掛けた
角名「意外と食い意地張ってるんだね」
A『違いますよ!これは五色君に盛られて…』
角名「(クスクスッ)そっか」
五色君、許さぬ
角名「大盛りの皿はもう食べた?」
A『いえ、先にこっちから食べようかと』
大平さんから貰ったやつは何があっても完食したい
角名「少し貰ってもいい?」
A『えっ、いいですけど…』
角名「ありがとう。
取っても治にすぐ取られるからあんまり食べれてないんだよね」
あぁ、通りで「おい治!それ俺の!」「人のとんなや!」って声が聞こえてたわけだ
A『大変でしたね』
角名「治は常に腹ペコ大食いモンスターだもん」
A『そんなにですか?』
角名「ホントだからね?
俺、治と同じクラスなんだけど休み時間は常に何か食べてるし授業中も食べてて早弁して、昼休みもまた食べててあれはモンスター」
胃袋がバケモンじゃん
うちも食べる人は食べるけどそこまで食べる人はいないな
角名「食べ物の執念もすごい」
A『確かにすごそうですね』
角名「よく侑に俺の食べられたとかで喧嘩しててさ」
A『えっ!?』
侑さんってそんなことするんだ
角名「意外って思ったでしょ?」
A『ふぇっ!えっと…』
角名「双子の喧嘩なんて結構日常茶飯事で今じゃ稲荷崎名物」
A『名物になるほどそんなにしょっちゅうしてるんですか!?』
喧嘩が名物って聞いたことないよ
角名「侑は海亀の前ではかっこつけてるけど俺達の前ではふざけてばっかの精神年齢5歳児野郎だよ?」
A『全然見えない…』
角名「外見がいいだけだよ。
あの二人すごくモテるけど侑は性格が最悪最低、治の方がまだいいけど侑のDNAあるから…」
A『意外すぎますね』
見た目で判断してはいけないんだな
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作者名:玲葉 | 作成日時:2020年10月23日 18時