3-18話 ページ19
Aside
ダンッ
相変わらずいい音だ
球出しを手伝いつつボールが弾む音に耳を澄ます
斉藤「球出しありがとう」
A『はい』
球出しを終えて、いつもより早いが休憩の準備に掛かろうと体育館を出ようとした
鷲匠「A」
A『?はい』
ちょいちょい
鷲匠先生に手招きをされたので私は監督の元に戻った
まだ今日は何もしてないはず
鷲匠「···顔付きが変わったな」
A『太ってるってことですか!?』
鷲匠「そこまでは言ってんだろ!」
よかった、最近気にしてたんだよね
鷲匠「4月よりはシャキッとしてるってことだ」
A『えっ、イケメンってことですか?照れる』
鷲匠「···ハァー」
A『何で溜め息吐くんです!?』
鷲匠先生だけでなくコーチまでも頭抱えるなんて
鷲匠「もう準備しに行っていいぞ」
A『急に投げ出しましたね?』
私は先生をジーッと見つつ体育館を出た
鷲匠「ったく」
斉藤「でも鷲匠先生のおっしゃった通りAも随分変わりましたよね。
部活への意欲が沸いてるというか」
鷲匠「だが、最近は何に悩んでるか分かんねえけどな」
斉藤「先生もお気付きだったんですね。
Aのことだからまた何かあったんじゃないかって心配です」
鷲匠「···心配することねえよ」
ダンッ
ボールが床を叩きつける
鷲匠「あれは大丈夫なやつだ」
24人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:玲葉 | 作成日時:2020年10月23日 18時