【白鳥沢】ツッコミ予報2 (ページ38)

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2-37話ページ38

角名side

体育館から少し離れた場所

体育館じゃなくてこっちに行くなんて…

角名｢あっ｣

いた

水を流している海亀を見つける

角名｢海亀｣

A『(ビクッ)えっ？角名さん？』

肩を揺らし驚いたからか少し怯えた目でこちらを見る

角名｢何してんの？｣

A『水を流しに』

角名｢体育館近くにも流し場あるのに何でここまで来たの？｣

A『それは…』

あまり言いたくないことなのか目を泳がせている

もしかして呼び出し？

侑は白鳥沢の人から警戒されてるからない

じゃあ、誰だ？

A『あの』

角名｢！｣

A『グラウンド···校庭を教えてもらえないでしょうか？』

グラウンド？

角名｢いいよ｣

頼られたことに嬉しく思った

角名｢・・・｣

A『・・・』

うん、気まずい

今日は朝以来話してないもんな

まぁ、元はといえば侑のせいだし

そうだ、侑があんなことしなければこんなことにはならなかった

俺は侑に｢呪う｣とだけ送った

A『今朝はすみませんでした』

角名｢えっ｣

A『置いてっちゃったり、避けちゃったりしてすみません』

海亀のせいじゃないのに…

角名｢あれは海亀のせいじゃないよ。俺、気にしてないから｣

A『でも』

角名｢ほら、グラウンド着いたよ｣

俺達の歩いてた足が止まる

角名｢本当にあれは海亀のせいじゃない。侑のせいだから謝るのはあいつ。
だから、もう大丈夫｣

A『っ…ありがとう、ございます』

角名｢···やっぱりここまで来た理由教えて？｣

ここで離れたら後からモヤモヤしそうで思わず聞いた

A『それは…』

ヒューーー

パーンッ!!!

角名·A｢『！？』｣

星と月で輝いた空に光が弾いた