2-29話 ページ30
Aside
天童さんと約束したように今日ずっと白鳥沢のところにいた
稲荷崎の方に少しだけ行くときも天童さんたちから見える範囲にいたりして
変に気を使いすぎていつもより疲れている
侑さんが来たときも
"Aちゃん"
って天童さんに呼ばれて
"すみません"
って避けてしまった
角名さんにも謝れてないし
明日で合宿終わるのに
このまま合宿終わるのもな
斉藤「今日もお疲れ様。ご飯食べ終えたら明日のことについて話しがあるからこっち来てくれな」
A「了解です、先生たちのところですよね」
斉藤「ああ。すぐに終わるから」
自主練の時間に斉藤先生に声を掛けられた
すぐに終わるってどんくらいだろうな
白布「何かやらかしたのか?」
A『(ヒュッ)っくりした・・・』
サラッと隣に白布さんがいた
急に現れたから息がヒュッと戻ったよ
それにバックバック!!って心臓の跳ねが大きい
A『"まだ"やらかしてませんよ』
白布「これからする気かよ」
A『したくないですよ!でもここに来てから珍しくやらかしてないからそろそろするかもなって…』
白布「自信持て」
最初だけ怒られたけどやらかしてはないから
明日こそ怒鳴られそうだもんな
A『自主練は…?』
白布「少し休憩」
A『お疲れ様です』
白布「そっちこそ」
タオルで汗を拭く白布さん
よくよく考えたら白布さんと二人で話すのテストの時以来かも
あん時は怖かったな
白布「宿題は終わった?」
A『えっ、あー、終わって、ないです』
白布「何で声小さくなるの。少しは手つけてるだろ?」
A『まぁ、少しは…』
苦手なやつら以外はもうすぐ終わるけど
苦手なやつらは夏休み入ってから触っても見てもいない
白布「古文、見てもいないだろ」
A『げっ!何でそれを知っ・・・あっ』
白布「やっぱりか」
うっかり口が滑った
白布「お前な、テストで良かったのに何でやらないんだよ」
A『あの時は!先輩たちの教えを無駄にしないよう努力した結果があれなんです!
もう今はあの時のようにはいかないんです!』
白布「それでも間違えてもいいから宿題はやれよ」
くっ、そのとおりだ
白布「・・・て・・・いぞ」
A『えっ』
プイッ
白布さんにそっぽを向かれた
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作者名:玲葉 | 作成日時:2019年12月8日 19時