真面目なマネはただのRe:valeオタクです。 (ページ3)

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一話ページ3

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岡「お願いです！
Aさんにしか頼めないんです！！」

かれこれ１時間以上こうして電話越しで声をあげる
凛人さん。

85%もあった充電が今では半分を切りそうだ。

『それよりもまず、どうして怪我なんてしたん
ですか！！』

仕事の話を先に突っ走ってするのも凛人さんらしいけど、急すぎて頭が回らない。

すると、凛人さんは怒られる子供のようにしぶしぶ声を絞った。

岡「実は…。
撮影の大道具を運んでいた方が手が滑って、それが千くんの近くだったので、庇ったんです。」

マネージャーはどんなときもアイドルを
守らないといけない。

そんな凛人さんの咄嗟の判断がすごいと思った。

でも、それで仕事を代わってもらわないといけなくなるって、結構な大怪我なんじゃ…。

『どれぐらいで治るんですか？』

岡「大体一ヶ月ぐらいみたいです。」

『…一ヶ月、ですか。』

この仕事を受ければRe:valeと会う事ができる。

それは凄く嬉しい話。

けど、それ以前にマネージャーの仕事がどれ程大変かということを痛いくらいしっている。

ずっと近くで見てきたから。

…私なんかに、出来るのかな。

岡「…Aさんならできますよ。
社長と私がそれを保証します！」

私の心を読んだみたいに、凛人さんは私が今欲しい言葉をくれた。

…そうだ、私を信頼してくれてるんだ。

なら、それに応えないと。

『…はい。私、マネージャーの仕事引き受けます！』

岡「本当ですか！ありがとうございます！！」

『最近忙しそうでしたし、この機会にゆっくり
休んで下さいね。』

凛人さんは嬉しそうに分かりました、と言った。

________まって。

流れで引き受けちゃったけど、これから一ヶ月間
Re:valeと顔を合わせるって事…？

私、正気でいられるだろうか。

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