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田「実は僕、デビュー準備のために韓国に行くんです」
『おー!本格的にデビューに向けて準備していくんだね!』
田「久しぶりに韓国に行けるのも嬉しいし、向こうのトレーナーさんに教わるのも嬉しいし、やっと、やっとデビューできるんだって」
『努力は裏切らないね、田島くんは才能もあるし、カリスマ性にも溢れてる』
田「ふふ、照れちゃうなぁ(笑)カリスマ性ありますかね?Aさんの方がステージと普段のギャップがあって凄く素敵です」
『私はないよ(笑)だっておっさんみたいってメンバーにもファンの人たちにも言われるし(笑)』
田「いいじゃないですか、綺麗なおっさん」
『いや、良くないでしょ!綺麗なおっさんなんて(笑)』
田「ふふ、やっぱり一緒にいると楽しいです
やっぱり好きです」
『え?』
田「Aさんが好きです、待ってるって言ってくれましたよね?あれって…」
いや、だめだ、やっぱりだめだ
『あ、あれは!そういうつもりじゃないというか、なんというか。これから大変な時期なのに、私なんか相手にしないほうが…』
顔色を変えて黙り込む田島くん
田「僕と同じ気持ちだと思ったのに…」
と言って車に乗り込む田島くん
夏の夜風が少し肌寒く感じた
一言も話さず家まで戻る
『着いたよ』
「運転ありがとうございました、じゃあ」
と目を合わせないまま車を降りていく田島くん
仕方ないよ
そう自分に言い聞かせる
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作者名:ぞ | 作成日時:2021年8月23日 0時