君と見る未来3 (ページ24)

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とある山の展望台にきた

田「いつもミルクティー飲んでますよね」

『そう、ミルクティー好きなの』

田「コーヒーは好きじゃないですか？」

『苦いの苦手なんだよね、飲めるようになりたいんだけど』

田「ふふ、可愛い、ギャップですね」

『馬鹿にしないで、いい大人なんだから』

田「だからこそ可愛いんですよ」

田「僕、初めてなんです」

急になに？

『何が？』

田「女の人にこういう感情抱いたの」

『ほう』

田「初めて会った時からなぜか惹かれたんです、また会うなこの人って」

『あー、美術館のとき？』

田「え、違いますよ。初めて会ったのは代々木公園です」

代々木公園…もしかして純喜と翔也との撮影のとき？

田「本読んでたら、僕のこの長い足にAさん引っかかっちゃったんですよ」

『自分で長い足ってよく言うね、私も負けてないと思うけど！』

田「そこ張り合います？(笑)その時に、あぁこの人のこともっと知りたいなって思っちゃったんです」

『あの時のあの人田島くんだったんだ』

私もあの時、あの瞬間
なんだか不思議な気持ちになったのは覚えている

『私もね、あの時…』

いや、言えない、言うべきじゃない

田「ん？何ですか？」

『ううん、引っかかっちゃって申し訳ないなと。あの時はごめんね、今更だけど』

田「いや、全然大丈夫です！それよりも実は僕…」