新米呪術師と私【七海建人】【呪術廻戦】

59話 ページ11

『ついにこの日が！！』

あれから、数ヶ月
年も明けて、本格的に寒いころ
初任務の日がやってきた




補助監「今回の任務は、古いお守りの呪いを祓っていきます」




『お守りですか？』

初めから戦闘系じゃなくて良かった…
ちょっと慣れてるけど、"任務"って言われると緊張するから




五「最近、また新しいのが発見されたやつ？」




補助監「はい」

お守りなのに呪いがかかっているのは不思議だな
守るはずの物が、逆に呪ってるだなんて




五「Aも気づいてるだろうけど、これは普通のお守りじゃ無い


人って、死んでほしくなかったり、無事でいてほしかったり、そういう願いを込めてお守りを作ることがある。
死ぬと分かっていてもね。


で、死んだ人の負の感情が、そのお守りを受け皿にして残り続けてるって訳。」




『…』

死んだ人の、悔い、悲しみ
生き残った人への、恨み、辛み、妬み


それも、一人だけじゃないから、かなり肥大化した憎悪を祓うのは大変だろうな



でも……
こういうデリケートな話、同じ呪いでも他とは違うと言えるタイプ

多くの人の"呪い"となって残り続けた"声"を聞いてあげる責任がある



沢山の人の心残りをなくして、解放させてあげないと
ただ祓うだけじゃ助けにならない




『初任務、頑張ります！』




五「具現化して出てきたりもするだろうし、お守りその物もしっかり祓って来てね」




『もちろん！』




五「あ、そうだ。
担当はAだけなんだけどさ、七海も同じ方面だし、見ててもらえば？」


『は？』




五「僕は反対方向で任務だから行けないんだよね」
どっちにしろついてくるんかい！((




「私を呼んだのはそういうことですか」

ちょうど来た七海
わざわざ高専に来てくれたらしい。提出物も無いのに
拒否権はないね。疑問文だったのに…((




『時間は大丈夫なの？』




「ええ。ちょうど空いている時間です。貴女が祓い終わってから向かっても間に合うほど。」




『それなら良いんだけど…』

稽古の時に聞いたんだけど、七海はグルメらしい
任務までの間とかに食べれるはずなのに、私の任務に付き合ってたら、食べれないよね


そうだ。食べ歩きして、奢ればいいんだ




五「七海も来たことだし、行ってらっしゃ〜い」



高専を出発！！



〜〜〜
コンプラに引っかからないか…不安です

おもしろおかしく使ってるのではなく、暗くはなりますが、重くしっかり受け止めて書いています

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