#22 ページ23
「じゃあ、そろそろ行こっか」
色んな想いが巡っているうちに時間はすぎていた。
ご飯も食べ終わり、外に出た頃には外はもう暗くなっていた。
お店を出て歩き出す。
「まだ時間大丈夫?」
今は19時を回ったところだった。
一応心配してくれてるのかな?
『あ、一人暮らしなんで、全然大丈夫です!』
「良かった。ちょっと行きたいところあるんだよね。」
『…?どこですか?』
そういえばさっき、行きたいところあるって
言ってたな。
歩きながら藤井さんは一台の車の前で止まった。
「はい、乗って。」
『えっ!?』
いきなり助手席を開けられ
エスコートされるがままに車に乗った。
『失礼します…』
「はーい」
そう言って藤井さんは優しくドアを閉めてくれた。
藤井さん、車で来てたんだ…。
待ち合わせした時全然気づかなかった。
藤井さんは運転席に乗り込み、シートベルトを締め、ハンドルに手をかけひと息ついた。
「出発しまーす」
その言い方は少し子供っぽくて
可愛らしいなと思った。
そう思い口元が緩んでいると、
藤井さんの口角も上がっていた。
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作者名:ひろか | 作成日時:2017年8月14日 2時