第６６話：好敵手 ページ49
「なあ大路弟」
『？はい』
タイムあけで再開した試合は相変わらず音駒リードで進んでいる。
日向の速攻もまだ返すだけで精一杯だ、でも当たるようにはなってきている。
そんな中猫又監督に声をかけられた。
「――”翼”がないから人は飛び方を探すのだ」
『それ』
「あのジジイの言葉だ」
知っている。確か鵜養監督が”小さな巨人”の先輩によく言っていた言葉だったと思う。
彼と背格好が似ているらしい俺にも良く話してくれていた。
その時だ、ちょうど日向がスパイクを打った。
あの角度。
『避けた』
「･･･アウトか」
惜しくもサイドラインをわったけれど、さっきのは間違いなく犬岡くんのブロックを避けた。
少しずつ、少しずつだけど進んでいる。
「10番がもしこれからあの変人速攻と普通の速攻を使い分けられるようになったら鬼と金棒じゃなくて、”鬼と鬼”だな」
『なりますよ、”鬼”に』
「･･･言うじゃねえか」
にやりと笑う猫又先生に俺も微笑んだ。
『孤爪くんはサーブもいいですね』
「パワーのカバーなんていくらでもできるからな」
『･･･うちはサーブレシーブ中心に練習しなきゃ』
孤爪くんのサーブを日向が拾ったのだけれど、アンダーとオーバーの中間のようなサーブで日向のレシーブは崩れた。
「龍！」
「っしゃあああ！」
龍が山本くんのブロックを弾いて点をとった。
その後の妙な挑発行為を除けば、褒められるのにな、馬鹿。
日向の素早い動きに、すぐに反応する犬岡くん。
そして日向の速攻がまだきちんとあたりはしないけれど、点をとった。
それはまさに。
「ギリギリの戦いの中で互いに影響しあい――時に実力以上の力を引き出す。まさに――好敵手か」
「「もう一本！」」
その影響を与え合っているのは日向と犬岡くんだけじゃない。
それ以外のチームメイトも全員だ。
次のポイントを山本くんが取り、１８−１５になった。
あと２点で音駒は２０点にのる。
あと７点取れば音駒が勝つ、つまり烏野が――負ける。
→
第６７話：たらしではない→←番外編：もうすぐクリスマス 月島Ｘｍａｓ
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夏海 - 私も学生です！！中2です（*'‐'*)♪不登校ですけどね（；^ω^） (2015年1月11日 18時) (
レス) id: 68a7985ae2 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 夏海さん» 遅れてごめんなさい･･･内緒です！学生です！笑 もうすぐおばさんかもしれないです！！笑 (2015年1月10日 19時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 幸海月さん» ほんっとに遅れてすみません･･･全然全然です！がんばります！そう言ってもらえる作品をこれからも作っていけたらと思います･･･ありがとうございます！ (2015年1月10日 19時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
夏海 - ちなみに、浅葱さんって年いくつなんですかー？（*'‐'*)♪ (2014年12月30日 22時) (レス) id: 68a7985ae2 (このIDを非表示/違反報告)
幸海月(プロフ) - 浅葱さん» 急かしてしまったようでスミマセン(-_-;)時間が、できたら更新頑張って下さい。浅葱さんの作品大好きっス(*^^*) (2014年11月22日 8時) (レス) id: 76f97dbfe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浅葱 | 作成日時：2014年5月22日 6時
