番外編:なんでもお見通し 及川※ぬるいR15 ページ46
※王子様ひとり暮らし
ぬるいR15?注意!
及川は今日も突然やってきた。
俺がひとり暮らしなのを良いことに、まるで自分の家のようにくつろいでいる。
始まりはある日突然やってきた。
それはまるで当然かのように、まるで必然かのように。
あの日は確か俺はテレビを観ていて、及川は雑誌をみていた気がする。
「ねえA」なんて名前を呼ばれて返事をするまもなく、目前には及川の顔。
気づけば唇が重なっていた。
それがどのくらいだったのかわからないけれど「可愛いね」と謎の言葉を発する及川に『お前さっきまで飴舐めてたろ爽やかな味がする』なんて、素っ頓狂な返事をした。
つまり何が言いたいかと言えば、それくらいにびっくりしていた。
それから不定期にやってきて不定期に繰り返されるようになったこの行為。
「A、口あけて?」
『ん、む』
口をあけることを戸惑っているとぺろりと唇を舐められた。
それにびっくりして少しだけ口を開けるとそこに舌をねじこまれる。
必死に逃げるのに、いつの間にか俺の舌は捕まっていて。
そこからは不可抗力だ。
逃げていたはずの舌は奴の舌と交わっている。
わけがわからないのは自分だ。いつもいつもされるがままになっている。
「・・・かあわい」
『うるさ、・・・んっ』
重なっているそれが離されるのも奴の意志だ。
それが気に食わないのに、どうすることもできなかった。
「どこが可愛いか教えてあげよっか?」
『・・・んん、う』
「まずね、酸欠気味で涙目になってるところでしょ」
『ん、』
「こうやって上顎舐めると、反応しちゃうところとか」
『っ・・・!』
「あとは口ではやだーって言ってるのに俺のこと大好きなところとか」
『は?』
ちょっと、待て。
『お、及川!ま、って!』
「ん?なあに」
『お、俺がお前のこと・・・なんでっ』
「気づいてないと思った?そんなわけないじゃん?だって」
俺のほうが何倍も好きなんだから―――
そうつぶやいて、もう一度唇を合わせてきた。
お前が俺を好きとか初耳だし、何で俺がお前のこと好きっていう話になるのかわけわからないし。
ただ言えるのは、俺の全てが及川にお見通しであること。
それから、俺たちはどうやら両思いであること。
なんでもお見通し
―――――
王子様チョロ!
番外編:その日が終わるまでに 黒尾誕生日→←第65話:翻弄しているのは
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夏海 - 私も学生です!!中2です(*'‐'*)♪不登校ですけどね(;^ω^) (2015年1月11日 18時) (レス) id: 68a7985ae2 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 夏海さん» 遅れてごめんなさい・・・内緒です!学生です!笑 もうすぐおばさんかもしれないです!!笑 (2015年1月10日 19時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 幸海月さん» ほんっとに遅れてすみません・・・全然全然です!がんばります!そう言ってもらえる作品をこれからも作っていけたらと思います・・・ありがとうございます! (2015年1月10日 19時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
夏海 - ちなみに、浅葱さんって年いくつなんですかー?(*'‐'*)♪ (2014年12月30日 22時) (レス) id: 68a7985ae2 (このIDを非表示/違反報告)
幸海月(プロフ) - 浅葱さん» 急かしてしまったようでスミマセン(-_-;)時間が、できたら更新頑張って下さい。浅葱さんの作品大好きっス(*^^*) (2014年11月22日 8時) (レス) id: 76f97dbfe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:浅葱 | 作成日時:2014年5月22日 6時