第６３話：ベンチからでも一緒に ページ40
犬岡くんが日向の動きに慣れ始めたことで、烏野の攻撃がうまく機能しなくなってきた。
もともとレシーブ力が高い音駒になかなか得点がとれない。
「･･･超人みたいなエースが居なくても、地道に丁寧に１点１点を積み重ねて行けば―･･･」
そう猫又先生が言った頃には、音駒のセットポイント。
音駒からのサーブを夕が綺麗に影山に返す。
日向が走り込んできた。
――最初クリアできそうにないゲームでも、何回も繰り返すうちに慣れるんだよ
さっきの孤爪くんの言葉。
日向が飛んだ。それに手一本で追いついたのは犬岡くんだった。
初めて、日向のスパイクが捕まった。
「やっと捕まえた！！！」
ホイッスルがなる。
第一セット終了、２５―２２。
* * *
「次も今の調子でな」
「「あス！」」
それぞれのベンチで次のセットまでの短い間で監督による簡単なコーチング。
それにしても音駒は落ち着いてる。
普段のでこぼこ烏野が普通だからそう感じるのかもしれないけれど。
「俺からは以上だ、さて」
『？』
「何かねえか、大路弟」
急に話を振られて、間抜けな声が出た。
何でメンバー全員こっち見てるんだ。
『何で俺なんですか』
「良いじゃねえか、今日だけウチの一員なんだから」
「お前だってまさか、試合をただ見てたわけじゃねえだろ」
監督に加えて、黒尾まで。
思わず吐きたくなるため息をなんとか口内で飲み込んだ。
『特に俺から言うことは無いんですけど、ひとつだけ。烏野はこれじゃ終わりません、絶対に何か仕掛けてきます』
このままやられる烏野じゃない。それだけは言える。
『そんなことないと思いますけど、気を抜かずに頑張ってください』
「違えだろ」
『え、』
「お前だって一緒に戦ってんだろうが」
『･･･頑張りましょう』
そう言い直すと、黒尾は満足気に笑った。
「「あス！！」」
『黒尾』
「あ？」
『さっきのありがとう、一緒にって言われて嬉しかった』
笑いながら言うと、ぐしゃぐしゃと髪をかき回された。
『うわっ』
「うるせえ、次も俺らが取る」
『ん、』
そして第２セット開始のホイッスルが鳴った。
→
久々の更新です本当停滞停滞で申し訳ないです･･･
ふと思ったのですがこれを読んで頂いてる皆さんはどのキャラが好きなんでしょうか！
やっぱり及川さんとか黒尾さんが人気なのかな！！
なんて！ちょっと気になる浅葱でした！いつもありがとうございます！頑張ります！！
番外編：年上だから背伸びする 月島→←番外編：いらっしゃいませ、ご注文は 及川※もしも王子様がバイトを始めたら
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夏海 - 私も学生です！！中2です（*'‐'*)♪不登校ですけどね（；^ω^） (2015年1月11日 18時) (
レス) id: 68a7985ae2 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 夏海さん» 遅れてごめんなさい･･･内緒です！学生です！笑 もうすぐおばさんかもしれないです！！笑 (2015年1月10日 19時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 幸海月さん» ほんっとに遅れてすみません･･･全然全然です！がんばります！そう言ってもらえる作品をこれからも作っていけたらと思います･･･ありがとうございます！ (2015年1月10日 19時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
夏海 - ちなみに、浅葱さんって年いくつなんですかー？（*'‐'*)♪ (2014年12月30日 22時) (レス) id: 68a7985ae2 (このIDを非表示/違反報告)
幸海月(プロフ) - 浅葱さん» 急かしてしまったようでスミマセン(-_-;)時間が、できたら更新頑張って下さい。浅葱さんの作品大好きっス(*^^*) (2014年11月22日 8時) (レス) id: 76f97dbfe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浅葱 | 作成日時：2014年5月22日 6時
