第６０話：反撃の狼煙 ページ34
試合はつかず離れずで烏野が数点リードの状況。
でもなんだろう、この感じ。
リードしているのは烏野なのに、この安心できない感じ。
その時、丁度月島がフェイントを決めた。
それで点数は11対9。
「おい大路弟」
『は、はい』
「あれはなんだ」
『あれ？』
その視線の先にいるのは影山だろうか。
『影山は、彼は天才ですよ』
「お前がいうんだから、そうなんだろうな」
『でも彼一人ではだめなんです、スパイカーもリベロも烏野全員がいてお互いを引き立たせてる』
「･･･」
『あ、すみません、俺･･･何言ってんだろ先生に向かって』
慌てて頭を下げると猫又監督はやっぱり豪快に笑った。
そして俺の背中をばしばしと叩く。
「お前は本当に烏野が好きなんだなあ」
『えっと、はい、』
「今の烏野いいじゃねえか」
『ありがとうございます』
自分が褒められているわけではないのに、すごく嬉しい。
あいつらが評価されることが、認められることが、すごく嬉しい。
「ウチも負けてらんねえなあ」
『･･･』
空気が一瞬で切り替わった。
猫又先生の纏う空気が変わる。
「１回とっとくか。大路弟、準備しとけ」
『了解です』
１度目のタイムをここで使うようだ。
人数分の飲み物とタオルを用意しなくちゃ。
* * *
「天才がひとり混じったところで、それだけじゃ勝てないのさ」
そこで猫又先生の視線は孤爪くんに向けられる。
「翔陽が攻撃の軸･･･なら止めちゃえばいい」
少し視線をずらしながら話す孤爪くん。
確かにあんな攻撃最初に見た時は、誰でもびっくりするんだと思う。でも――
「最初クリアできそうにないゲームでも、繰り返すうちに慣れるんだよ」
『･･･』
そうか、この感じ。
さっきのあの不安感は、これだったんだ。
試合開始からこの１回目のタイムアウトまでの時間で、孤爪くんはよく烏野を観察していた。
それぞれの癖や攻略法を考えていたんだ。
「あの９番１０番は言わば――鬼とその金棒。まずは鬼から”金棒”を奪う」
音駒の反撃が始まる――
→
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夏海 - 私も学生です！！中2です（*'‐'*)♪不登校ですけどね（；^ω^） (2015年1月11日 18時) (
レス) id: 68a7985ae2 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 夏海さん» 遅れてごめんなさい･･･内緒です！学生です！笑 もうすぐおばさんかもしれないです！！笑 (2015年1月10日 19時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 幸海月さん» ほんっとに遅れてすみません･･･全然全然です！がんばります！そう言ってもらえる作品をこれからも作っていけたらと思います･･･ありがとうございます！ (2015年1月10日 19時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
夏海 - ちなみに、浅葱さんって年いくつなんですかー？（*'‐'*)♪ (2014年12月30日 22時) (レス) id: 68a7985ae2 (このIDを非表示/違反報告)
幸海月(プロフ) - 浅葱さん» 急かしてしまったようでスミマセン(-_-;)時間が、できたら更新頑張って下さい。浅葱さんの作品大好きっス(*^^*) (2014年11月22日 8時) (レス) id: 76f97dbfe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浅葱 | 作成日時：2014年5月22日 6時
