第５７話：黒対黒 ページ27
『え、俺、音駒のマネになるんですか？』
「すまん･･･今日だけ、頼む」
大きなため息をつく烏養さんに何でですか！と聞かなくても、奥でニヤニヤとこっちを見ている猫又先生を見れば、何となく理解できた。
『分かりました、行ってきます』
「すまん」
『いいですって。こっちは２人であっちはなし、だったら何か悪いですし』
それに、と続ける。
『因縁の相手を近くで研究するチャンスですよ』
「…それもそうか、よろしく頼む」
『任せてください！』
笑って、そちらに向かおうとした時。
「えっ大路さんどっか行くんですか？」
『今日だけ音駒のマネをすることになったんだよ』
「え゛！？」
やって来たのは日向と影山。
その後ろには他の部員もいる。
おっと、これはめんどくさそうな空気だ。
「A、どういうこと？」
『え？なんで黒笑顔･･･いや、向こうはマネいなくてこっちは２人だから手伝って欲しいって言われて』
「そういうことです」
『あ、黒尾･･･って何でお前までそんな』
胡散臭い笑顔でくるんだよ。
真っ黒な笑顔と胡散臭い笑顔。あ、これ似てるんだ、二人。
「すみません、無理を言ったみたいで。でも大路君には快諾して頂けてありがたいです」
「いいえ、マネージャーがいないんじゃ大変でしょう。ウチのAで良ければ、今日だけどうぞ使ってください」
ニコニコと笑っているこいつらだけど、すごく怖い。
なんでそんなにトゲトゲしてるんだ。
「行くか」
『あ、うん。あの、行ってくるね』
「ああ、頑張っておいで」
『こ、こっちで応援してるから！』
「ふふ、ありがとう」
だめだ、何を言っても黒い。
その微妙な空気のまま、俺は黒尾に連れられて音駒のメンバーに挨拶に向かった。
「お前本当好かれてんな」
『え？そんなことないと思うけど･･･っていうか何であんな黒に黒で対抗するようなこと言うの』
「黒？あいつらの反応面白くてよ、特に後ろの１年」
ニヤニヤしながら後ろを振り返る黒尾。それを真似すれば烏野全員がこちらを見ている。
日向と目があった。
ひらひらと手を振ると、一瞬嬉しそうな顔をして手を振り返す。
でも隣の黒尾が同じことをすると、むっとした顔になった。
「やっぱおもしれえ。感情ダダ漏れだな」
『いじめるなよ、いい子なんだから』
楽しそうに笑う黒尾にため息をついた。
→
番外編：最初で最後 菅原※某携帯CMパロ→←番外編：君がいればどこだって 孤爪
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夏海 - 私も学生です！！中2です（*'‐'*)♪不登校ですけどね（；^ω^） (2015年1月11日 18時) (
レス) id: 68a7985ae2 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 夏海さん» 遅れてごめんなさい･･･内緒です！学生です！笑 もうすぐおばさんかもしれないです！！笑 (2015年1月10日 19時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 幸海月さん» ほんっとに遅れてすみません･･･全然全然です！がんばります！そう言ってもらえる作品をこれからも作っていけたらと思います･･･ありがとうございます！ (2015年1月10日 19時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
夏海 - ちなみに、浅葱さんって年いくつなんですかー？（*'‐'*)♪ (2014年12月30日 22時) (レス) id: 68a7985ae2 (このIDを非表示/違反報告)
幸海月(プロフ) - 浅葱さん» 急かしてしまったようでスミマセン(-_-;)時間が、できたら更新頑張って下さい。浅葱さんの作品大好きっス(*^^*) (2014年11月22日 8時) (レス) id: 76f97dbfe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浅葱 | 作成日時：2014年5月22日 6時
