第５４話：目撃される ページ22
音駒戦のスタメンが発表された。
ＷＳは大地、龍、旭。ＭＢは月島と日向。Ｌiはもちろん夕。そしてＳは影山だった。
「顔合わせて間もないメンツだし、そう簡単に息が合うとは思ってねえ。スゴ腕のリベロが入ったから、エースが戻ったから「よし勝てるぞ」ってなる訳じゃない」
勝つのは――繋いだ方
「このメンツでどのくらい戦えるのか、”カラス”の宿敵”ネコ”と勝負だ」
「「あス！！」」
選ばれる選手は７人。
選ばれる人と選ばれない人がいる。試合に出れない人もいる。
強い人が試合に出る、それは当然のことで。
ああでもなんで、悔しい。
* * *
今日も朝から抜け出して少しだけ練習。
烏養さんも付き合ってくれたのだけど、煙草を吸いに行った。
毎日付き合ってくれて本当に感謝している。
散らばったボールを拾っていると、扉が開く音がする。
なんだ、早いな烏養さん。
「何やってるんですか」
『え、つ、月島』
「バレーできないんじゃなかったんですか」
何で月島がいる。嘘だ、見られた。
『なんで起きて』
「毎日起きてました。ガサガサうるさいから」
『あ、ごめん』
それは申し訳ない。
「バレーできるんですか」
『う、うん少しだけ。今はリハビリ、みたいな』
「へえ」
意味深に呟くと、急に黙る。
何を言われるのかと、びくびくしていると月島は静かに名前を呼んだ。
「もうバレーできないって言われてたんじゃないんですか？」
『うん、医者はそう言ってた』
無理やり、へらりと笑う。
『でもやりたいんだよ。変？』
「変です」
『うわ直球』
ぐさりと何かが刺さったようだった。
「だって」
『ん？』
「無駄じゃないですか、もう終わりなのに」
ぐさりぐさりと刺さる。
小さく小さく呟いた月島はすぐに「あ、」と声を漏らした。
『それでもさ、みんなの役に立ちたいと思うのは･･･だめなのかな』
「･･･僕には理解できません」
『うん、そうかもね』
それでも俺は。
『バレーにすがりたいんだ』
「何で必死になれるんですか、そんなの意味ないのに･･･！」
『月島･･･？』
―――ガラッ
「わりー遅くなった！」
伸ばされた腕は空中で止まった。
戻ってきた烏養さんに気づいて、月島はぺこりと頭をさげる。
そしてそのまま背を向けて行ってしまった。
どうしたんだろう。
「あれ月島か？」
『バレてたみたい』
「ま、遅かれ早かれバレてたろ」
さっきの、いつもの月島じゃなかった･･･何かあったのか。
→
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夏海 - 私も学生です！！中2です（*'‐'*)♪不登校ですけどね（；^ω^） (2015年1月11日 18時) (
レス) id: 68a7985ae2 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 夏海さん» 遅れてごめんなさい･･･内緒です！学生です！笑 もうすぐおばさんかもしれないです！！笑 (2015年1月10日 19時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 幸海月さん» ほんっとに遅れてすみません･･･全然全然です！がんばります！そう言ってもらえる作品をこれからも作っていけたらと思います･･･ありがとうございます！ (2015年1月10日 19時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
夏海 - ちなみに、浅葱さんって年いくつなんですかー？（*'‐'*)♪ (2014年12月30日 22時) (レス) id: 68a7985ae2 (このIDを非表示/違反報告)
幸海月(プロフ) - 浅葱さん» 急かしてしまったようでスミマセン(-_-;)時間が、できたら更新頑張って下さい。浅葱さんの作品大好きっス(*^^*) (2014年11月22日 8時) (レス) id: 76f97dbfe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浅葱 | 作成日時：2014年5月22日 6時
