第４９話：迷子探しに猫を追う ページ15
『日向がいなくなった！？』
「”は、はい･･･何かコースを外れちゃったみたいで”」
１時間程度のロードワークに行ったはずの部員からかかってきた一本の電話。
朝食の食器を片付けて、次の練習の準備をしていた時だった。
影山と勝手に競っていたらしい日向は忽然と姿を消した。
それの連絡をくれたのは縁下で、今２チームに分かれて日向を捜索中らしい。
迷子になったのが別のヤツならまだしも、日向だし、心配だな･･･
『わかった、俺も探してみる。連絡ありがと』
「”あ、いえ！でも大路さんは行かない方が――”」
『･･･あ、切れちゃった』
縁下はまだ何か言っていたけど、相手は公衆電話だったしかけ直すわけにもいかない。
『清水』
「？」
一緒にいた清水に状況を説明した。
そしてこれから探しに行ってくることも、先生達に説明しておいて欲しいことも。
「わかった。でも気をつけてね」
『ちゃんと見つけて帰ってくるよ』
「Aまで迷子になったら、放っとくから」
『えっ』
それはどういう意味なの、と聞く暇もなく俺は体育館を追い出された。
なんだよもう。
まあとりあえず、行くか。
* * *
とまあ体育館を出たはいいけど、日向が居そうな場所なんて見当つかない。
とりあえず歩いてみる。
『猫だ』
２匹の猫を見つけた。黒猫と白猫が寄り添ってこっちを見ている。
綺麗な顔と綺麗な毛並み、でも首輪はついてない･･･野良かな。
『あ、』
２匹は同じ方に走りだした。
ついついそれをおってしまう。
右に曲がって今度は左。その次はもう一回左。最後にもう一回右。
その曲がり角を曲がったところで、壁に激突した。
「！」
『痛っ』
その衝撃のままに尻餅をつきそうになったけど、壁に支えられた。
どうやらその壁は人だったらしい。
咄嗟に掴んでくれた腕のおかげで俺は倒れずに済んだようだ。
『あ、すみません、俺前見てなくて』
「いえ、こちらこそすみません。大丈夫でしたか？･･･あ」
『え？』
そこでようやっと顔を見た。
でかい、そして不思議な髪型をしている。セットなのか寝癖なのか。
どちらにせよ、刺さったら痛そうだ。
「もしかして、大路A？」
『えっ、と･･･？』
誰この人。
俺、会ったことあったっけ･･･？？
→
第５０話：迷子キャラなりかけ→←番外編：やわらかくないきみが 黒尾
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夏海 - 私も学生です！！中2です（*'‐'*)♪不登校ですけどね（；^ω^） (2015年1月11日 18時) (
レス) id: 68a7985ae2 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 夏海さん» 遅れてごめんなさい･･･内緒です！学生です！笑 もうすぐおばさんかもしれないです！！笑 (2015年1月10日 19時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 幸海月さん» ほんっとに遅れてすみません･･･全然全然です！がんばります！そう言ってもらえる作品をこれからも作っていけたらと思います･･･ありがとうございます！ (2015年1月10日 19時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
夏海 - ちなみに、浅葱さんって年いくつなんですかー？（*'‐'*)♪ (2014年12月30日 22時) (レス) id: 68a7985ae2 (このIDを非表示/違反報告)
幸海月(プロフ) - 浅葱さん» 急かしてしまったようでスミマセン(-_-;)時間が、できたら更新頑張って下さい。浅葱さんの作品大好きっス(*^^*) (2014年11月22日 8時) (レス) id: 76f97dbfe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浅葱 | 作成日時：2014年5月22日 6時
