第９話：狐、残念です ページ10
「なんだ、誰かいる！」
「またか」
あれは―――
「来たな、麦わらのルフィ」
そして。
「A･･･」
『･･･スモーカー』
互いに名前を呼ぶ。
「お前、誰だ！」
「俺の名前はスモーカー、"海軍本部"の大佐だ」
『ルフィ、気を付けて！』
「お前らを海には行かせねェ！」
スモーカーの腕に捕まってしまうルフィ。
「うわっ、何だ何だ何だ！！？」
『ルフィ！！』
尻尾を出し、煙の腕の部分を打ち下ろそうとしたけれど紙一重でよけられる。
「てめェ･･･！」
『あ、サンジ！ダメだ、スモーカーには』
「このバケモノがァ！！」
彼の頭部を狙った蹴りは当たったかのように見えたけど。
手応えはないはずだ、だって煙なんだから。
「ザコに用はねェ」
「うわァ」
スモーカーの"ホワイト・ブロー"により、投げ飛ばされるサンジを咄嗟に庇った。
『痛っ』
「サンジ！A！」
少し打っただけだ、大したことない。
『大丈夫？』
「あ、あァ」
サンジも大きなケガはしてないらしい、良かった。
「お前が３千万ベリーだと！？」
『ルフィ！』
背中に馬乗りされ、地面に叩きつけられた。
「今のお前にァAは手に余る存在だ」
『やめろ！』
「悪運尽きたな」
呟いて、背中に手を伸ばした。
『くそっ』
再度ふたりの元へ駆け寄ろうとした時。
ふわりと、目の前に黒が広がった。
「狐はそちらにつくのか」
『え？』
「それもまた、宿命(さだめ)というものだ」
それが前に立つ男のローブだってことはすぐにわかった。
どうしてか、その場を動くことができなくて。
「てめェは！！」
その彼の顔を見ることもできない、俺とルフィ。
スモーカーは、この人のこと知ってる？
「政府はてめェの首を欲しがってるぜ」
「世界は我々の答えを待っている！」
黒いローブの男がそう呟いた瞬間。
「突風だァ！！！」
「うわああああ」
『っ！』
吹き飛ばされた。
「走れ！！でけェ嵐だ！！」
そう言って走ってきたのは、ゾロ。
たしぎちゃんは勝てなかったのか、残念･･･ん？残念？
「おめェも！走るんだよ！！」
『わわっ』
「グズグズすんな！！！」
「わ」
ゾロに引きずられるルフィと、サンジに腕を引っ張られる俺。
後ろで、ローブの男とスモーカーが見えた
『･･･』
なにを言っていいのか分からなくて、結局言葉は出なかった。
「ほら、走れ！！」
サンジが腕を引いてくれてなかったら、俺はここから抜け出すことすらできなかったかもしれない。
→
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sino(プロフ) - 面白いです！無理せず頑張って下さい！！ (2015年7月23日 12時) (
レス) id: c859159afd (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - Reginaさん» 遅れてごめんなさい！コメントありがとうございます！頑張りますありがとうございます！！ (2014年10月27日 20時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
Regina - 面白いです!!続きも頑張ってください!! (2014年10月13日 14時) (レス) id: d693d9f1e0 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 銀狼サイアさん» 本当に遅れてごめんなさい！コメントありがとうございます！ 停滞してしまっていますが書きためはあるのでこれからがしがし更新していきたいと思います！！頑張ります！！ (2014年10月13日 8時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
銀狼サイア(プロフ) - 面白いですね!!更新待ってます!! (2014年9月28日 9時) (レス) id: e347321cdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浅葱 | 作成日時：2014年4月20日 11時
