第５話：狐、初めての島です ページ6
「お前はどれくらい強いんだ？」
『うーん』
どのくらいって言われると困るな。
「海軍ではどこの位だったの？」
ナミのフォロー。ああ、それなら答えられる。
『最後は"中将"だよ』
「「中将！？」」
･･･そんな驚く？
「よくわかんねェけど、強ェんだろ？」
『さあ』
笑うルフィに、曖昧に微笑んだ。
「･･･それは謙虚なの？」
『自分の強さなんて分からないじゃない？』
「べべ別にこここ、怖くねェぞ！！」
『取って食べたりしないよ』
「ま、要は戦力になるって考えていいんだろ？」
『たぶんね』
「なんだよたぶんって」
たぶんは、たぶん。
『今日から一緒に行かせてもらうね』
また誰かと一緒に海に出れるなんて思いもしなかった―――
『みんなのこと守るから、絶対』
「俺もお前のこと守るぞ！！」
『俺を･･･？』
なんの躊躇いもなく言ったルフィに思わず笑みがこぼれた。
「海賊ってそういうもんでしょ！」
「ああ！」
「違いねえ」
なんて言う乗組員達。
『ありがと』
彼らのおかげで、俺の心は軽くなっていく。
これからそのお礼をしていこう。全力で、たくさんの。
だからまずは、みんなを守らせて欲しい。
* * *
風は穏やかで心地よく、綺麗な青空が広がっている。
お昼寝をかまそうと思っていたのに。
「「ああああー！！」」
悲鳴が聞こえてきた。
「俺は"お尋ね者"になったぞ！」
『どうしたの？』
若干のイライラはあった、昼寝の邪魔するな。
でもその光景を見て、なんとなくの状況を把握した。
『へぇ、賞金』
「３千万！！」
初めての賞金ってなると結構希なケースだと思う。
本部もルフィを警戒してるってことか。
なんにせよ、ルフィも喜んでるし余計なことは言わないでおこう。
『ゾロ』
壁に寄りかかり、外を眺める彼に声をかける。
『なにか、見えた？』
「島が見えてきた」
あれは――
「あの島が見えたってことは"偉大なる航路"に近づいてきたってこと！」
『ローグタウンだね』
「さすが、Aは知ってるのね」
『そりゃあね』
「かつて海賊王、G・ロジャーが生まれ・・・そして処刑された町」
その言葉に反応したのは、我らが船長。
「海賊王が死んだ町･･･！！」
「行く？」
「でっけー町だー」
「ここから海賊時代が始まったのか」
町に降りてみると、そこは人ばっかり。
大きい町だから、それぞれやりたいことがあるみたい。
俺はどうしようかな。
→
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sino(プロフ) - 面白いです！無理せず頑張って下さい！！ (2015年7月23日 12時) (
レス) id: c859159afd (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - Reginaさん» 遅れてごめんなさい！コメントありがとうございます！頑張りますありがとうございます！！ (2014年10月27日 20時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
Regina - 面白いです!!続きも頑張ってください!! (2014年10月13日 14時) (レス) id: d693d9f1e0 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 銀狼サイアさん» 本当に遅れてごめんなさい！コメントありがとうございます！ 停滞してしまっていますが書きためはあるのでこれからがしがし更新していきたいと思います！！頑張ります！！ (2014年10月13日 8時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
銀狼サイア(プロフ) - 面白いですね!!更新待ってます!! (2014年9月28日 9時) (レス) id: e347321cdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浅葱 | 作成日時：2014年4月20日 11時
