第４９話：狐、海に人は浮けません ページ50
しばし船はアラバスタを指す指針を無視して、医者探し。
そしてちょうど、１日が過ぎたころ――
「おいA」
『なに』
「いい加減出ろ」
『やだ』
ナミの看病はビビがやってくれている。
あまり大人数でそこにいても余計邪魔になるだろうから、残りは外で交代で見張り。
ってことになったまでは良い。
雪が降り出したから大変だ、寒くてしょうがない。
さてまず小型狐の姿になります。そして上から毛布をかぶっている人の膝の上に座ります。
最後に毛布で包まれます･･･完璧。
『今この状況で外出たら凍る』
「凍らねェよ」
現在、見張りはゾロなので彼の毛布の中だ。
「おい」
『出ないよ』
「医者が見えたか？」
「医者が見えるか、バカ！」
「おいお前ら、海に･･･人が立てると思うか？」
『は？』
わかった、意味不明なこと言って出させようとしてるな。
絶対出ないぞ。
「人が海の上に立てるかだと？」
「ゾロ、お前一体何を言い出すんだ」
「じゃあ･･･ありゃ何なんだ」
「なにって」
「なにが」
ルフィとウソップの声が聞こえなくなった。
『えー、何がいるって言うの？』
「いいから、おめェも見てみろ」
無理やり毛布の中から出されて、双眼鏡を渡されたので渋々人型に戻る。
くっそー、寒い。
そして、その方向を眺めると。
『･･･何あれ？』
時が止まる。
誰も、その"誰か"の存在が受け入れられない。
だって、海に人が浮けるはずがないもの。
「よう、冷えるな今日は」
『なんか普通に話しかけてきてるし』
「･･･うん、冷えるよな今日は」
「あ、ああ冷える冷える、すげえ冷えるよ、今日は」
「そうか？」
なんなの？アイツ。その時だ。
―――ザバッ
「「うわああっ！」」
『な、』
前方にいたはずのアイツの位置の海面から何かが浮かび上がってくる。
その振動で、大きく揺れる船。
『わわっ』
「なにやってんだよ！」
危うく後ろにひっくり返りそうだったところを腕を引いてくれたゾロのおかげで、なんとかこらえる。
『ありがと』
「しっかりしろよ」
「何だこりゃ！」
「うげっスイカか」
「コイツァまさか、船なのか･･･！？」
少しずつ、明らかになっていく全貌。
それを覆っていた板が機械仕掛けのようにしまわれて、顕になったのは大きな船のようだ。
「まははは！驚いたか！この"大型潜水器襲帆船"『ブリキング号』に！！」
「か、海賊船！？」
「すげェ！」
「この忙しい時に」
『本当迷惑』
めんどくさいなぁ。
→
続く (更新停止中)
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sino(プロフ) - 面白いです！無理せず頑張って下さい！！ (2015年7月23日 12時) (
レス) id: c859159afd (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - Reginaさん» 遅れてごめんなさい！コメントありがとうございます！頑張りますありがとうございます！！ (2014年10月27日 20時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
Regina - 面白いです!!続きも頑張ってください!! (2014年10月13日 14時) (レス) id: d693d9f1e0 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 銀狼サイアさん» 本当に遅れてごめんなさい！コメントありがとうございます！ 停滞してしまっていますが書きためはあるのでこれからがしがし更新していきたいと思います！！頑張ります！！ (2014年10月13日 8時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
銀狼サイア(プロフ) - 面白いですね!!更新待ってます!! (2014年9月28日 9時) (レス) id: e347321cdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浅葱 | 作成日時：2014年4月20日 11時
