第３４話：狐、もてなされます ページ35
「おい、酒を持っているか」
『少しなら』
「そうか、もってるか」
にかっと笑った彼。
「ぬあう！！」
「「ギャーっ！！」」
『！？』
びっくりした。
その声は巨人族のお尻に噛み付いた恐竜だ。
そのまま向き直り、持っていた武器で恐竜の首を狩る。
「「ギャーっ！！！」」
『ちょっと、うるさいよ』
あまりにも大きな叫び声に、耳を抑えた。
「我こそがエルバフ最強の戦士！！ブロギーだ！！」
恐竜の頭をがしっと掴む。
「肉もとれた！もてなすぞ客人よ！！」
『歓迎してくれるって、ほら行こ？』
「「いや、私達は」おれ達は」
『そう？じゃ俺行ってくるね』
「「え」」
船の手すりに乗り。
『肩乗っていい？』
「良いぞ！！」
差し出された手に登る。
『よっと』
「ちょ、ちょっとA！」
『？』
「あ、アンタ本当に行くの？」
『？歓迎してくれるっていうし』
「そんな言葉鵜呑みにしていいのかよ！」
『もしもの時は頑張るよ』
微笑む。
「お前らも遠慮しなくていいぞ！！」
『って言ってくれてるし、どうする？』
とは聞いたものの、なんとなく答えは分かっていたので尻尾を出す。
「あ、あんた、ちゃんと守りなさいよね！？」
「え、援護は任せろ！！」
『ふふっ、はいはい』
尻尾で彼らを掴みあげた。
* * *
「ガババババ！！！さァ、焼けたぞ、食え！！」
『ん、美味し』
「(あんたは！！)」
「(何馴染んでんだ！！)」
普通にいけるよ、恐竜の肉。
『取ろうか？』
「「いらない」」
『そう』
「(おい･･･見ろ、人の骨だ)」
「(わかってるわよ！)」
「遠慮などするな！うまいぞ恐竜の肉は！！」
「「食べたくありません」」
『美味しいのに』
ブロギーさんがじっと俺を見ていた。
「しかしお前は、俺を見ても驚かないな？」
『巨人族って初めてじゃないから』
海軍にもいたからね、何人か。
「おい」
『？』
「お前のそれはなんだ？」
『どれ？』
指をさされたのは、おそらく尻尾。
『あぁ、これは悪魔の実の能力だよ』
「狐か？」
『ん』
面白そうに笑う彼に、尻尾をゆらゆらと動かせてやる。
ある程度の力は加えられるし、自分の意思で刀のように斬ることも可能だから結構便利だと思う。
「ブロギーさん」
「ん？」
「･･･ひとつ質問してもいいですか」
「どうした娘」
「こ、この島の"記録"はどのくらいでたまるんでしょうか！？」
「一年だ」
『い、一年？』
「まァ、ゆっくりしていけ！！ガババババ」
１年はさすがに長すぎる。
→
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 249人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
sino(プロフ) - 面白いです！無理せず頑張って下さい！！ (2015年7月23日 12時) (
レス) id: c859159afd (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - Reginaさん» 遅れてごめんなさい！コメントありがとうございます！頑張りますありがとうございます！！ (2014年10月27日 20時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
Regina - 面白いです!!続きも頑張ってください!! (2014年10月13日 14時) (レス) id: d693d9f1e0 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 銀狼サイアさん» 本当に遅れてごめんなさい！コメントありがとうございます！ 停滞してしまっていますが書きためはあるのでこれからがしがし更新していきたいと思います！！頑張ります！！ (2014年10月13日 8時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
銀狼サイア(プロフ) - 面白いですね!!更新待ってます!! (2014年9月28日 9時) (レス) id: e347321cdf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：浅葱 | 作成日時：2014年4月20日 11時
