第１９話：狐、約束です ページ20
『･･･ルフィ、大丈夫？』
「お前の方が大丈夫かよ！？俺はゴムだから平気だったのに！！」
『イヤなんだよそういうの』
人型に戻り少し衝撃を受けた肩を抑えながら起き上がる。
ラブーンの大きさを考えると、俺の力もまだ捨てたもんじゃないかな。
「このクジラめ危ねェな、Aあっち行っといてくれ」
『え、ちょ』
君のせいだよ、なんてつっこむ暇もなく投げられた。
そう、投げられた。
『ええっ』
「お前、なんでこっちにィ！？」
『ルフィに言って･･･！』
* * *
あんなに思いっ切り投げられたのに相当な衝撃が―――ない？
「よりによってなんで俺のところに･･･」
『？』
声がしたのは、俺の下。
そして、手が触ったのは･･･鼻？
『うわっ、ごめんウソップ！』
ウソップを下敷きにしていたらしい。
慌てて起き上がる。
『わっ』
また体制を崩した。
「なにやってんだよオメェは」
『申し訳ないです』
体を支えてくれたのは、サンジ。
肩に触らないように気をつけながら、ナミの元へ連れて行ってくれる。
「Aって、タフなのね」
『？』
「あの攻撃を受けてこんな傷で済むなんておかしいもの」
『そうかな』
あまり慣れていない手つきで、包帯を巻いてくれているナミ。
でも、きっと海軍にいたころはもっと上手くできたはずだ。
身を隠していた間に鈍ってしまっていたのかもしれない。
「はい、できたっ」
『痛ーっ』
叩かれたんですけど。
そこ直撃なんですけど。
ここで反撃したら倍返しをされると感じ取ったので睨むだけにしておいた。
―――ゴォン！！
ルフィが塔の壁に叩きつけられていた。
『ルフィ！』
「てめェ一体何がやりてェんだ！！」
―――ブオオオオオ！
そのルフィに向かって、さらなる追い打ちをかけようとするラブーン。
「引き分けだ！！！」
ルフィの大声に、ラブーンの動きがぴたっと止まる。
「おれは強いだろうが！！！」
ルフィの次の言葉を待っている。
「おれとお前の勝負はまだついてないから、おれ達はまた闘わなきゃならないんだ！！」
そういう、ことか･･･
「お前の仲間は死んだけど、おれはお前のライバルだ」
「･･･」
「おれ達が"偉大なる航路"を一周したら、またお前に会いに来るから」
その言葉は、みんなの心にすんなりと入ってきて。
ラブーンの目から、大きな涙がこぼれる。
「そしたらまた、ケンカしよう！！！」
―――ブオオオオオオオ･･･
→
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sino(プロフ) - 面白いです！無理せず頑張って下さい！！ (2015年7月23日 12時) (
レス) id: c859159afd (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - Reginaさん» 遅れてごめんなさい！コメントありがとうございます！頑張りますありがとうございます！！ (2014年10月27日 20時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
Regina - 面白いです!!続きも頑張ってください!! (2014年10月13日 14時) (レス) id: d693d9f1e0 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 銀狼サイアさん» 本当に遅れてごめんなさい！コメントありがとうございます！ 停滞してしまっていますが書きためはあるのでこれからがしがし更新していきたいと思います！！頑張ります！！ (2014年10月13日 8時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
銀狼サイア(プロフ) - 面白いですね!!更新待ってます!! (2014年9月28日 9時) (レス) id: e347321cdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浅葱 | 作成日時：2014年4月20日 11時
