第９話：練習試合 ページ10
第３体育館―――
「でっ･･･でかいっ･･･！」
『ほら日向、のまれるな！』
ばしっと背中を叩く。
「･･･守備も攻撃も全員の能力が平均して高いのが青葉城西だ。他校行ったらどこでもエース張れる様な奴が揃ってるらしい」
「ブロック強力で有名だしな･･･」
どこかのまれてるような大地と孝支に龍が明るく声をあげた。
「どうしたんスか二人ともー！それ引っ掻き回す為の日向じゃないですかー！なあ！」
豪快に日向の背中を叩くと、当の本人は肩を震わせる。
「まあお前がへたくそなのはわかってっからカバーは任せろ！」
『おお』
先輩っぽい。
「あっでもサーブ打つ時だけは一人だからな！孤独だからな！ミスんなよ！サーブミスは即失点だからな」
『あっ』
日向の顔色が途端に変わっていく。
トイレ行ってきます･･･。小声でそう言ってくるっと来た方へ戻ってしまった。
「冗談だ冗談！サーブミスくらいなんてことねえ！お前も心配しないでガンガン･･･！？日向どこ行った！？」
「トイレ行きましたよ」
「またかよ！！」
龍を呼ぶ。
『日向呼びに行ってこい』
「ええ！？何で俺スか！？」
『お前が日向をトイレまで送り込んだんだろ』
「わかったっス･･･」
「A、手伝って」
『うん』
清水に返事をして手伝いに向かった。
* * *
「日向。緊張しなくて大丈夫だからリラックス！」
「はいッ！リラックスがんばりますっ！！」
リラックスって頑張るものだっけ。
みんなの飲み物を用意してる俺たちに大地がこそっと言う。
「なあ！お前らから１年に気の利いた一言ない！？」
『気の利いた一言･･･』
そう言われても困る。
こうなってしまったら何を言っても緊張してしまうような気がするし。
清水と目を合わせて。
どうしようか？首を傾げると、清水はすたすたと日向の側へ。
･･･ねェ、ちょっと。
ちょんちょんっと肩をつついた。そしてぽんっと手を置いて。
「Aと一緒に期待してる」
『えっ』
急に名前を出されたことと、日向の頭からした爆発音。
あーあ、清水でトドメをさしたんじゃないかなもしかして。
『清水、俺を共犯にしないでよ』
「？･･･期待してるでしょ？」
こてん、と首を傾げる清水の仕草はまあとても可愛い。
それに日向に期待してるのは、それもまた本当のことだけれど。
「烏野高校対青葉城西高校。練習試合始めます！！」
波乱の練習試合の開始の合図。
→
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☆神雲☆ - すっ…………菅さん………、天使……… (2017年11月23日 22時) (
レス) id: 31a5141faf (このIDを非表示/違反報告)
炎人氷柱眼帯歌唄お鈴虹猫の姫君(プロフ) - 浅ちゃん、うん忙しいからしたかないよ、更新頑張ってね！ (2014年10月13日 16時) (レス) id: 2e52a946c5 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 炎人氷柱眼帯歌唄お鈴虹猫の姫君さん» 姫ちゃん！！遅れてごめんね！！ひさしぶり！！！！ (2014年10月13日 8時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
炎人氷柱眼帯歌唄お鈴虹猫の姫君(プロフ) - 浅ちゃああああん！！久々！ (2014年9月24日 16時) (レス) id: 5382ccf214 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 黒宇佐さん» コメントありがとうございます！黒尾さん格好良いですよね！！もしここのお話にあのかっこよさが表現できていたら嬉しいです･･･！本編にもそろそろ登場だと思うので、ぜひぜひよろしくお願いします！！！ (2014年6月3日 5時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浅葱 | 作成日時：2014年4月6日 17時
