第３５話：魔性って何だ ページ41
「よっ」
孝支から兄貴へのトスで速攻が決まった。
久々に兄貴が跳んでるのを見た･･･全然跳べてない。
「今の良かったよ〜スガくん！」
「あ、ありがとうございますっ」
もう仲良くなってるし。
『孝支ナイストスー！』
「おうっ」
孝支のトスアップも好きだ。やっぱり、うん。
「AA！俺は！？俺は！？」
『はいはい、兄貴もすごいよ』
まるで犬のようだ。
前向いて、と合図するとぶんぶん手を振って試合に戻っていく。
「お前ら相変わらずだな」
『すみません、うるさくて』
太陽兄は烏養さんの１つ下の後輩だけど、仲は良い方なのだと思う。
それも人懐こい性格の太陽兄と面倒見の良い烏養さんだから、成り立つ関係なんだろうけど。
「大路君のお兄さん何ですか！？」
『はい、一応そうです』
「あとでご挨拶しないと！！」
何のだ。
謎の決意を固める武田先生に首をかしげた。
「行け日向！」
その時龍の声がして慌てて顔を戻すと、日向と影山の速攻が決まっていた。
「うおお！？何だ！？」
「すげえ跳んだなオイ！！」
「すっげぇドンピシャなトス･･･」
兄貴たちＯＢがぽかんと口を開けている。
それは隣の鳥養さんも同じで。
それを見て、武田先生と顔を見合わせて笑った。
『ナイス日向！影山！』
「大路さん」
『？』
影山が名前を呼ぶ。
「よそ見してる暇ないっスよ」
『えっ』
それだけ言うと、すぐに顔を背けた。
なんだあいつ。
「お前も魔性だな」
『は！？』
鳥養さんがぼそっと呟いた。
魔性って何だ、魔性って。
その日向は後ろに下がった、サーブだ。
『日向ナイッサー』
日向のサーブはネットにかすってネットイン。
･･･日向はサーブレシーブを重点的に練習しないとな。
「スマンカバー頼む！」
「はいはーい」
嶋田さんが反応したのは兄貴。
そのままアンダーからのトスになるけど誰を使うのか。
「そこのアサヒくん！ラスト頼んだっ」
旭に、エースにボールが回った。
旭が助走に入る。
「止めんぞ！」
「命令しないでくんない」
「本気で行くっス旭さんっ！！」
けどこちらの壁は影山、月島、龍が揃ってる。
エースに決めて欲しい気持ちと、エースを止めて欲しい気持ち。
３人が旭に合わせて跳んだ。
エースのスパイクは、影山と月島の手に当たって相手コートへ。
でもあっちには、守護神が居る。
「あっ」
『夕！』
夕の手のひらがコートとボールの隙間に滑り込む。
ああ、やっぱりまだ落ちない。
→
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☆神雲☆ - すっ…………菅さん………、天使……… (2017年11月23日 22時) (
レス) id: 31a5141faf (このIDを非表示/違反報告)
炎人氷柱眼帯歌唄お鈴虹猫の姫君(プロフ) - 浅ちゃん、うん忙しいからしたかないよ、更新頑張ってね！ (2014年10月13日 16時) (レス) id: 2e52a946c5 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 炎人氷柱眼帯歌唄お鈴虹猫の姫君さん» 姫ちゃん！！遅れてごめんね！！ひさしぶり！！！！ (2014年10月13日 8時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
炎人氷柱眼帯歌唄お鈴虹猫の姫君(プロフ) - 浅ちゃああああん！！久々！ (2014年9月24日 16時) (レス) id: 5382ccf214 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 黒宇佐さん» コメントありがとうございます！黒尾さん格好良いですよね！！もしここのお話にあのかっこよさが表現できていたら嬉しいです･･･！本編にもそろそろ登場だと思うので、ぜひぜひよろしくお願いします！！！ (2014年6月3日 5時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浅葱 | 作成日時：2014年4月6日 17時
